久喜市長 田中 暄二(たなか けんじ) ~久喜市の発展のために~

職員一丸となって日々公務に励んでいます。

日々の公務や生活を通じ、感じたり考えたりしたことを発信していきます。

雪を巡る泣き笑い

2014年02月14日 | 日記
豪雪のニュースが連日報道されています。
私たちの久喜市は、年に数回、それも全面的に交通がストップし、普段の生活が出来なくなる程の雪害はほとんどありません。

自然災害は、行政の力で全てを排除するには限界があります。

この程、国の分析で「雪害」による死者数が2000年代に入ってから増え、最大で以前の10倍にのぼることが分かりました。

平成22~24年度の3年間で、雪を原因とする合計死者数は、368人。
このうち、雪下ろしなどの除雪中の事故による死者は278人(75.5%)であり、その70%を65歳以上の方が占めているということです。

担当者は、「若者が減り地域コミュニティが衰退した影響が数字に反映している」と言っております。

豪雪地帯は、法に基づき指定されていて、国から雪崩対策や道路整備といった様々な事業への支援を受けられます。
24道府県にまたがり、国土面積の51%を占めます。
その中で、長期間車の通行が出来なくなるような大雪が降る特別豪雪地帯は国土面積の約20%となります。

豪雪地帯では、80年代半ば以降人口が8%近く減少。
特に雪が多い特別豪雪地帯に限ると減少率は17%弱にのぼるとのことです。

一方、高齢化率は全国平均の22.8%に対して、豪雪地帯では26.1%、特別豪雪地帯では29.2%に達しています。

久喜市はもちろん豪雪地帯と指定されていませんが、指定された都市の市長達は、雪は毎年の悩みの種だといいます。

しかし一方で、スキー等の観光事業の面からは雪が少ない年は、営業が制限されることもあるといいますから、まさに雪を巡って泣き笑いですね。