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書道 直庵(筆耕所)

蚤の衾

ちひさくて白き花弁の十枚のいとすがすがしノミノフスマぞ 丹人




釧路を旅する七月二十八日のことなり
岩保木水門への道の辺に数多咲く白き花あるに
ちかづきて腰をかがめて見れば
花弁の十枚のいと長きが
二枚づつぴたりと寄りて五角形をつくりたる
その真白き色とあひまちて
すがすがしこと
この上なし

花の名を知らぬ予にあれば
旅より帰りて調べれば
「ノミノフスマ」といふ




出羽めざす芭蕉旅寝の尿前の関にも咲きてゐたるやこの花 丹人 






*画像:ノミノフスマ 2008. 7.28 14:50 岩保木水門(道東の旅第八話参照)にて



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芸術人文10位なり 50代10位茨城2位なり 短歌1位なり

引き続きご支援のほど宜敷御願申上候 頓首 再拝

  

コメント一覧

あかひと
皆々様・・・
田吾作氏

時を越へ流るる風にあやかりて流れゆきたしけふの我かな 丹人

現代に生きるは風よりも
情報や既成概念に流さるるばかりなれば
それらを離れて
風に身をまかすことが肝要なるかな

頓首


零仙氏

天地(あめつち)の運行(さだめ)にまかす身にあれば言葉はいらずただに咲くのみ 丹人

かたすみに咲く花に観るいのちかな 奮太

頓首
零仙
可憐です
http://blog.goo.ne.jp/zerosen21
可憐な花です。
時には山歩きなどしてみようかなと
いや、山へといざなってくれそうな
そんな感じでしょうか。
田吾作
風流
http://blog.goo.ne.jp/tagosaku_001
〔ノミノフスマ〕とはおかしな名前ですね。
田吾作も河原で小さな草をみつけ、名前を調べたら〔ヤブジラミ〕とありました。
(7月13日付け ブログ)

昔の人は風流でした。


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