『地水火風空』

【TamuraTech Japan】のブログ

『空(くう)の整体』・1

2017-03-06 | 2017年
『空(くう)の整体』というのは、それまで20年間僕自身が学び、錬磨し、追求してきたあらゆる療術、療法、ヒーリングメソッドetc…といったものとは全く違います。
というよりは、現時点において僕の知りうるあらゆる療法、療術、ヒーリングメソッド…などにも、同様の原理構造を謳ったものは見受けられません。

これは、「だから特別だ」「だからスゴイんだ」といったことを云いたいのではありません。
その原理構造自体呆れるほどにシンプルで、それゆえに、それまでの常識が僕自身、根底から覆された思いがしているからです。



たとえば、ある方(男性)は左の親指がこわばり、朝はしばらく動かせないような状態でした。
そうした状態が日を追うごとに強くなり、ご本人の気持ちとしても無視できないような状況になってきました。

このケースを医学的、あるいは身体均整法、野口整体的に、あるいはカイロプラクティックやオステオパシーなどの西洋的手技療法的に、あるいは感情などに焦点をあてた心理療法・ヒーリングメソッド的に観ることもできますし、さらにはエネルギー医学などの観点から観ることもできるでしょう。
僕自身、概ねほとんどの施術現場において、これらを包括的に運用しながらそこで起きている現象をとらえます。
(もちろん、医学的というのは解剖学的に、といった程度の意味です。医師ではないですから)
いづれにせよ、それぞれの見方、方法によって扱われるはずです。

時間にして、5分。
『空の整体』の施術によって、こわばりはほとんど無くなりました。
1ヶ月経過した時点で、朝はわずかに感じるものの、ほとんど気にならないようです。



『空の整体』で最も特徴的なのは、いわゆる「好転反応」もなければ「戻る」こともないこと。
自分が意識的に戻すような状況を創らない限りは、「戻る」ようなことはありません。

また、身体的にはもとより、顕著なのは心理的な苦痛が消えることです。
人によって感想は様々ですが、「重しが取れた」「それまであった詰りが抜けた」のような、感覚的な変化の感想をいただくことは多いです。
あるいは、「苦手な人が全然平気になった」「それまで会うだけでも震えが起きていたけれど、とりあえず平気になった」というような、具体的な変化の感想も多くいただきます。

「整体」と銘打ってはいますが、それは「身体的反応」によって変化が明確に意識されるだけであって、実際的には心も身体も区別はしません。
そもそも心も身体も分離などしてはいないのだから、当然といえば当然です。


こう書くと、何かとてつもない治療術、ヒーリングテクニックなのか、と思われるかもしれません。
そういう誤解を受ける前に、一つだけはっきり言っておきます。

『空の整体』は、実は“メソッド”“テクニック”“術”…というよりは、「発想」「考え方」といった方が適しています。
そこで問われるのは、施術を受ける側だけではなく、施術を行う側の在り方も同時に問われる、ということです。

起きることは、どのような場合も必然性があって起きること。
だったら、まずはその起きていること自体を認めることから始めること。

たとえ、結果的に痛みなどが消失していたとしても、それはただ単に結果に過ぎません。
大切なのは、その痛みなどの現象を創出する要素が消えてしまうことの方です。

『空の整体』では、痛みなどの様々な症状、あるいは病気などは、最初から相手にしていません。
それを“そう在らしめる”何か、が消えればいいだけですから、これらを相手にする意味もないからです。