私たちに最も身近なフウロソウの仲間は、ゲンノショウコでしょう。九州では、イヨフウロ、タチフウロ、ツクシフウロを見たことがあります。広島県にはビッチュウフウロがあります。フウロソウの仲間には咲いていた(咲いている)地域の名がついたものが多いですね。伊予風露(イヨフウロ)、筑紫風露(ツクシフウロ)、備中風露(ビッチュウフウロ)、伊吹風露(イブキフウロ)、白山風露(ハクサンフウロ)、浅間風露(アサマフウロ)、蝦夷風露(エゾフウロ)、郡内風露(グンナイフウロ)・・・・。花の形や色、葉の形、めしべや種子の形等よく似た特徴があるので、フウロソウの仲間であることは容易に分かりますが、その反面、何というフウロソウかを確認することは難しくなります。7月の霧ヶ峰にはたくさんのハクサンフウロが咲いていました。湿地には、グンナイフウロも咲いています。夏の後半には、アサマフウロを見かけることでしょう。ハクサンフウロの花は、淡いピンク色ですが、アサマフウロは濃い赤紫色です。