タムリンの備忘録

山、花、鳥、旅などの写真を中心とした自然観察記録です。
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秋吉台のムラサキ

2006年05月31日 | 日記






レッドデータブックやまぐちによるとムラサキは次のように記述されています。「多年生草本。ワスルナグサの仲間です。6月ごろ白色の花をつけます。根は紫色なので万葉時代から染料にされています。また、薬用にもされました。火山灰地、火山岩地、石灰岩地などで日当たりのよい乾燥した低草地や疎生地に生育します。周囲の草丈が高くなると光を奪われ衰退します。日本では北海道、本州、四国、九州に分布し、県内では秋芳町、美東町、阿武町、山口市、徳地町、久賀町に記録があります。しかし、現存するのは、秋芳町、美東町のいずれも秋吉台のみです。群落遷移や盗掘のためと思われます。」私の知る限り山口県では秋吉台にしか生育していません。秋吉台を代表する植物をあげろと言われたらまず最初にムラサキをあげます。花も小さく、ちっとも美しくないのですが、希少植物ということと、十年以上前に初めて秋吉台の植物の観察会に参加したときに、教えてもらった印象が強いせいかも知れません。カッコウの鳴き声を聞きながらムラサキのの花を探すのが恒例になりつつあります。