川口保 のブログ

1市民として市政を眺めつつ、社会のいろいろな出来事を取り上げています。

学校給食今とむかし

2011-04-15 14:35:01 | 日記

松阪市の小中学校全校を対象とした学校給食に関するアンケート結果が発表されました。この調査は昨年11月から12月にかけて松阪市給食管理課が実施したもので、4月14日付けの夕刊三重紙も詳しく報じています。

松阪市では平成19年に松阪市学校給食センターベルランチが稼働して、市内の全ての小学校、中学校で給食が実施されるようになりました。私の通っていた小学校(松尾小学校)では、たしか私が小6の時に給食が始まったので、松阪市の全ての小・中学校に給食が行き届くのに50年以上かかったことになります。

 

当時は戦後間もないころで、家が貧しいため弁当を作ってもらえない子供もいました。我が家も貧しかったのですが、農家であったので何とか弁当は作ってはもらいましたが。弁当を作ってもらえない子は、昼食時になると運動場で遊んだり、私の知り合いの女性は当時、学校の裏の山に行って時間を過ごしたと言われていました。

他の子供たちが弁当を食べている時に、お腹が空くのを我慢して校舎の外で過ごす子供たちの気持ちは、どのようなものであったのでしょうか。また子供に弁当を作ってやれない親の気持ちは、どのようなものであったのでしょうか。子供たちは小さな心でその家が置かれている状況を受け止め、我慢したのです。そして非行に走ることもなく、元気に育っていったのでした。

 

そのような時代に始まった学校給食は、弁当を作ってもらえない子供たちにとって、みんなと一緒に食事ができる喜びがあったのではないでしょうか。しかし保護者にとっては、給食費が払えないという、新たな難問に直面することになります。今の時代の一部の保護者のように、お金があっても給食費を払わないのとは、全く異質のものです。

 

今回の松阪市アンケートでは、給食の時間が楽しくないと答えた小中学生が1割いたということですが、何故なんでしょうか。嫌いな食べ物があるからでしょうか。

私は当時、給食の時間が大変楽しみでした。今まで食べたことがないようないろいろな献立があったからです。特にクリーム(シュークリームの中味)が出された時には、世の中にこんなに美味いものがあるのかと、今でも記憶に残っています。また給食でパンが食べられることがうれしかった。当時の子供にとってパンは最高の食べ物でした。また当時の給食で出されるミルクは脱脂粉乳から作ったものでした。よく脱脂粉乳のミルクはまずいと言われましたが、私は大変おいしかったと思いました。ミルクというものは日常の生活の中では、なかなか私たちの口に入らないものでしたから。

 

今の子供たちが好きな食べ物は、カレー、揚げパン、鳥の空揚げ。嫌いなものは魚、野菜、などだそうです。調理師さんがカロリーや栄養バランスなどを考え、献立を作り、調理をしてもらっています。おいしく召し上がって下さい。


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