川口保 のブログ

1市民として市政を眺めつつ、社会のいろいろな出来事を取り上げています。

検証!松阪駅西再開発事業(4)

2008-11-22 22:46:55 | 思うこと
 松阪駅西地区市街地再開発事業は事実上破たん状態になりました。これまでこの事業が歩んできた道を振り返って、私なりの検証をしています。

◆住民投票案条例案の提出
 平成19年11月議会に私たち9議員が発議者となって「松阪駅西地区市街地再開発事業の賛否を問う住民投票条例案」を提出しました。普通、議会での質疑は議員から理事者側に向けて行われるのですが、12月11日の本会議では発議議員に対して他の議員から質疑がありました。この議員間で質疑では、この議案に反対する高橋議員と発議側の竹田議員との間で激しい議論の応酬ありました。論理的で大変見応えのある論戦でした。
 17日の本会議でこの条例の採決がありました。4議員が賛成討論、3議員が反対討論を行い、採決の結果賛成10対反対22で否決されました。

◆都市計画決定
 平成20年2月4日、松阪市都市計画審議会で継続審議となっていた駅西再開発事業の都市計画決定をするための議案が可決され、2月20日に都市計画決定が告示されました。
 都市計画事業のおける都市計画決定は、市民への説明責任、事業のレイアウト、資金計画、準備組合間での合意など全てが整った後に発せられるゴーサインのようなものです。下村市長がいう「後は粛々と事業を進めるだけ」のはずであった。

◆物価の高騰で事業の見直し
 世界的な原油高により建設資材が高騰しこの事業においても事業費が高騰し、7月14日の市建設水道委員会協議会で準備組合から出された見直し案が報告されました。これによると増額分の5億6千万円の大部分を市の福祉総合センターに上乗せをしてきたのでした。市の猛反発でこの配分は後に取り消したものの、準備組合への信頼は完全に失いました。市は準備組合に対して今後このようなことがないようにいくつかの条件を添え確約書を取り付けようとしましたが、それが出されないまま今日にいたっています。
 今回の事業の組合員は何十人、何百人とあるわけではありません、たった5団体です。それで確約書を取らなくてはならないようでは、この事業をこのまま進めることができるはずありません。

◆準備組合から議員への文書送付について
 昨日11月21日、準備組合から議員あてに収支計画案と確約書案が届きました。このようなものは、組合から直接議員に送りつけるものではありません。組合は市に対して説明し合意を得られた時点で、私たち議員は市から報告を受けるのです。私たち議員は市の行政をチェックする役割はありますが、組合の活動を直接チェックする役割も権限もないからです。(つづく)
                          平成20年11月22日
                             松阪市議会議員 川口 保

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1 コメント

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川口さんの想い描く、松阪とは? (川口議員応援団のひとり。)
2008-11-26 22:42:49
川口さんを応援させて頂いているつもりの市民の一人です。

この駅西問題での川口さんの行動は、こちらに、お示し下さいました通り、非常に素晴らしく、まさに「市民の目線」で、さすが、我らが松阪市の市会議員!と拍手をおくらせて頂きたいと思います。

駅前の再開発の問題が白紙になった今、
他の市の問題、「松阪の未来を、具体的にどのように考えていくか」を、是非、市民派の市会議員さんとして、こちらに、表明して頂きたい、と思います。

やさしい心持ちをお持ちである川口さんを、尊敬しています。
是非とも、よろしく御願い申し上げます。
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