極私的デンデケデケデケ

音楽との出会いからバンド活動を辞め、社会人になるまでをつづっております

よくがんばった

2023-01-20 09:37:54 | Weblog
私は「よくがんばった」ということばを聞くと、ちょっと泣けてくる。


NHKの朝ドラは主人公はパイロット試験にも合格し、内定も出たが「リーマンショック」
のために「入社延期」となった。経営が苦しい実家の工場を手伝うため、内定を辞退し
工場立て直しのために奮闘する、という内容になっている。


秋頃の大学時代は「人力飛行機」を作るサークルに入り、試験飛行で着陸を失敗し骨折した
パイロット担当の先輩に代わって急遽パイロットになり記録飛行に挑戦する、というストーリー
だった。

かなりの飛距離が出たが、ペダルを踏む足の力が限界となり、着水(おそらく琵琶湖)となった。

自分の体力の限界で終了してしまったことをとても悔やむ主人公。
そこにボートで伴走していた先輩がやってきて言う。

「よくがんばった」 泣けてきた。



私の義父(女房の父親)は1997年の8月に死去した。
私の両親は葬式に参列した。当時の父は64歳である。浜松から母と共に東京にやってきた。

喪主は義兄だった。義兄と父とは、私の結婚式で同席した程度の「ほぼ面識がない」関係だった。

葬儀が終わって地元に帰る時、父は突然義兄に近寄り、肩を抱いて「よくがんばった」と言った。
なんて、かっこいい男なのだろうと思った。感動した。そしてなぜか泣けてきた。

義父は突然死に近い形での死であったので、遺族は大変に驚き、長女の夫である私も
慣れぬ仕事ではあったが、葬儀のあれこれを随分と手伝った。

父の「がんばった」という言葉は私に対しても発せられた気がした。勝手にそう思ってしまった。


それ以来、関係ないところでも「よくがんばった」と聞くと 泣けてくるのである。

上記内容は、父の葬儀についての話 極私的お葬式でも書いている。


よくがんばった。




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