極私的デンデケデケデケ

音楽との出会いからバンド活動を辞め、社会人になるまでをつづっております

大学2年 9

2005-04-06 23:57:10 | Weblog
夏休みが終わり東京へ戻った。アルバイトを始めた。

池袋サンシャイン60の清掃だ。アルバイトニュースか何かで見つけた。四ッ谷駅の近くに会社があって面接に行っている。午前7時から昼までだった。掃除をするのはサンシャインの一番はずれにある文化会館とよばれるビルで、その中にはオリエント博物館やイベントフロア、サンシャイン劇場などがあった。

現場主任の他はほとんどが老人のアルバイトだった。老人達は元気でいい人ばかりで、仕事中も休憩中もいつも「昔話」をしていた。なかなかおもしろかった。現場主任は日活で勤務経験があり、「日活で働いていた」ということを自慢した。老人たちには評判が悪かった。現場主任は仕事のできない人だった。

比較的若いアルバイトがひとりいた。日常会話や作業はまったく問題がなかったが、知的障害があった。30歳前後の男性で、基本的に陽気な人だった。給料日の会話を覚えている。

「佐藤君、給料出たか?」
「うん、出た」
「給料出たら、うまいもんいっぱい食えよ」


コメント
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