極私的デンデケデケデケ

音楽との出会いからバンド活動を辞め、社会人になるまでをつづっております

高校2年 19

2004-09-12 18:05:34 | Weblog
雅之は「やる気」を出していた。1年の頃とあきらかに違っていた。

それは1年生がいたからである。新入部員の男女構成比は我々の代と同じ、圧倒的に女性が多かった。後輩の女学生に囲まれて、彼は「がんばって」いた。後輩の面倒見からいえば、雅之の方がむしろ部長に向いていた。

その後、雅之は後輩のひとりを好きになり、無謀とも思える「恋の道」に邁進することになる。

雅之は私以上にギター演奏の才能はなかった。だが、情熱を持つ男だった。それは現在の彼の姿を見ればわかる。その時々では滑稽に見えたことも、雅之にとってそれは、間違いではなかった。

現在の彼は地元の超優良企業で活躍している。部下も何十人といるそうだ。高校2年のやる気に満ちていた雅之の姿とダブってくる。
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