春のいのち

マンホールの隙間にたまった
小さな土塊に、
咲いた花は思いました。
「春が来たんだ。生きていくんだ」と

どうしてこんなところに生まれたんだろう・・・？
そんなことは考えません。

背筋を伸ばして立ち上がり、
春の新しいいのちは
お日様を見上げました。

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花見の桜月夜で

酔いつぶれ、桜の窓にお月さま。

あぁ・・、
こんなふうに酒を呑めるなんて幸せなんだろうな・・・。
と思ったとき。

「幸せなやつだな・・・」と、
どこかで笑う声がしました。
何処のどいつだと捜してみると・・・
空の向こうで、白々とお月様が笑っていました。


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