上の写真は篠山市今田町の愛夢(あゆ)ちゃん、7月21日生まれ。
「お姉ちゃんとともに元気に育ってください。
上の子の時よりはだいぶ楽だったー!陣痛が痛すぎーるやっぱり。
お料理がおいしすぎーる(ハートマーク)」
誤字かと思いましたが、棒線が有るのですね。
ハートマークも有りましたよ。
最近は50音だけではないようですね。
そのうち名前にも使われるようになるかもしれませんね。
さて今日も、更年期かな?と受診された患者さんが何人か居られました。
最近、婦人科の話題をあまりしていなかったので、今日はそのお話です。
50歳前後で調子が悪くなってくると、
婦人科や内科、心療内科や耳鼻科など、いろんな科を受診されるようです。
同じような症状でも、婦人科を受診すれば更年期症候群、
心療内科ではうつ病、内科では心身症、
耳鼻科ではメニエル病、などと、いろんな診断名が付くことが有るのではないですか。
それもそのはず、不定愁訴(ふていしゅうそ)と呼ばれているのですから。
私はよく漢方薬から始めるのですが、
漢方薬って、婦人科での処方が一番多いってご存知でしたか?
それでも他の科でもよく処方されるでしょうが、
西洋薬と併用することが多いでしょう?
キレの良い西洋薬と、敢えてマイルドに効かせる漢方薬を併用するのは、おかしいとは考えています。
ですが漢方も、1つの薬として処方されるのでしょうね。
その他では婦人科特有のものとして、女性ホルモンを使用することが有ります。
この女性ホルモン、飲み薬ばかりではなく、
肌に塗る薬、肌に貼る薬、膣に入れる薬なども有ります。
ただ単に剤型が違うだけではないのですよ。
経口女性ホルモンでは、善玉コレステロールを上昇させる作用と、
悪玉コレステロールを低下させ、脂質代謝改善効果を有します。
経口女性ホルモンは肝臓で代謝され、この際に中性脂肪を上昇させ、動脈硬化の原因となることも有ります。
それに対して経皮女性ホルモンでは、脂質代謝改善効果は弱いのですが、
逆に肝臓で代謝されないので、中性脂肪はむしろ下げる作用が有ります。
もう1つの女性ホルモンであるプロゲステロンですが、
併用した方が乳がんになる確率は下がりますが、
逆に併用すると、善玉コレステロールの上昇作用は減弱されます。
複雑怪奇になりましたか。
女性ホルモンを更年期頃に長期に使用するのであれば、
内科的な検査もしておいた方が良いということですね。
保険で削られてしまうので、なかなかできていないのが現状です。
タマル産で赤ちゃんを産んだ女性も、更年期症候群で来院されることも増えたので、
そろそろ女性内科的なこともしていかなくてはいけないのかもしれませんね。