タマルさんはナツメヤシ

タマルは女性の名。ナツメヤシの意味で多産を象徴。聖書には約束の地カナンは、蜜(ナツメヤシ)と乳(ヤギ)の流れる地とある。

へその緒が語る胎内汚染

2024-08-07 15:43:45 | 産科
毎週の土曜日の午後に、妊娠初期の両親ソフロロジー学級というのを開催しています。
しばらく助産師さん任せにしていたのですが、やはり私が解説しないとという訳で参加していますよ。
とくに最近指導しているのは、妊娠中の食事です。本当を言うと妊娠するまでの食事はすべて影響するのですけれどね。
少し古い本ですが、「へその緒が語る体内汚染」という本を紹介しますよ。
私的には「胎内汚染」の方がしっくりきますけれどね。

著者の森千里医学博士は私と同年代のお医者さんで、へその緒の環境汚染物質の研究をされている方です。
図に示したように、お母さんが毒素に侵されていても、大人になってからでは脳神経への影響は小さいのです。
ですが赤ちゃんを妊娠すると、胎児への濃縮が起こります。
さらには胎児の期間は神経の発達が著明ですから、大人と違って大きく影響してしまうのです。
お母さんの毒素は第1子に移行して、2人目の赤ちゃんからは影響が少なくなりますね。

水俣病を例に取るなら、胎児性水俣病の子供をお風呂に入れているユージンスミスの写真が有名です。
お母さんは症状が出ていなかったのです。
ですが最初の子だけが重症で、その後の弟や妹たちは健康だったのです。
お母さんは、「この子は宝子です。私が食べた水銀を1人で吸い取ってくれた。それで私も、この子の弟も妹も皆助かった」と言って、大事に育てたということです。

この動画を作ってみました。youtubeをリンクしておきますよ。

驚くべきことに、日本と韓国だけが、発達障害の子供の数が爆発的に増えているのですよ。
そのことは「子育て罰」という本に詳しく書かれていますよ。

私自身も経験が有ります。
京大病院で研修医を指導していた頃、ある妊婦さんが紹介されてきました。
胎児がベトちゃんドクちゃんのように結合児だったのですよ。
頭は1つで、手足が4本ずつです。
どうも春先に実家の縁側で座っていただけのようなのですが、ちょうど農薬を散布する時期だったのですね。
農家の方ならよく知っておられるのではないでしょうか。
イチゴは最初のランナーの実は取らないのでしょう?2本目から収穫するのだとか。
農薬のネオニコチノイドがこれほどまでに日本に広がったのは、日本の農相が暗殺された時からですよね。

普段、外来をしていると、多くの流産のお母さんも診ます。
残念ながら、流産する女性の多くは、本人かご主人が喫煙者ですよ。
妊娠がわかってから禁煙する女性も多いのですが、それでは遅いのですよ。
せめてニコチンの害を減らすには葉酸をたくさん摂取してください。

最近私も実験的に、無農薬の玄米を食べています。
これとだしから取った味噌汁ですね。
ふるさと納税は今年は無農薬玄米と無農薬野菜にしました。
あと玄米には無農薬小豆と1つかみの天然塩ですね。
食事はこれで十分ですよ。
妊婦さんにもおすすめです。
ジュースとハンバーガーとポテトではね、それは難産間違いなしですよ。

毎週、同じことを両親学級で話すのでした。
丹波篠山市も集落全体で無農薬にすれば、高付加価値のお米が売れるのに、と思うのですが。
農家の方から怒られそうですね。
ですが子供が育たなくなってからでは遅いのですよ。