タマルさんはナツメヤシ

タマルは女性の名。ナツメヤシの意味で多産を象徴。聖書には約束の地カナンは、蜜(ナツメヤシ)と乳(ヤギ)の流れる地とある。

今こそ純潔教育が必要です

2017-12-22 21:24:45 | つれづれ
丹波市氷上町の絢斗(あやと)くん、11月5日生まれ。
「心の広い、優しい魅力ある男の子に育ってください。
1人目の時より、すごく楽にリラックスして出産できました。
足のマッサージが、すごく気持ち良かったです。」

1人目より2人目、2人目より3人目は、ずっと楽に産めます。
お産は痛いものだと思っておられるでしょうが、
むしろ気持ちよく感じる方も居られるのですよ。
膣や肛門が開くのは、副交感神経が刺激されるので、
脱力するし、血圧も下がるし、高揚感が出るのでしょうね。

渡辺淳一氏の小説で、「桜いろの桜子」という短い小説が有ります。
氏は元整形外科医らしく、死に際をよく知っておられるようで、
ガス自殺を図った女性が、もっとも美しく見える頃に、
彼氏に発見されるように仕組んでおく、というストーリーです。
この中で、中絶手術を何度か受けるうちに、だんだんと麻酔が気持ちよく感じるようになって、
自ら進んで麻酔を受けるようになっていく、というくだりが有ります。
お産は、麻酔にも似た感じなのかな、それとも麻薬にも近い感覚なのでしょうか。
うちの子供は、学校で麻薬による害の説教を受けてきたところで、もちろん試してはダメですよ。

また要らぬ話をしてしまいましたが、
写真のお母さんは、次も旦那に立ち会ってもらいながら出産したいです、とも。
そうですよ、3人は産んでもらわないとね。
今日もニュースで、生まれる子が1年に100万人を下回ってから、
さらに少子化が加速しているという話ですからね。

少子化と高齢化はセットで議論されますが、原因は違うので、分けて考えないといけませんね。
ですが、治療は共通していて、少子化を防げば、若者の人口が増えるので、
高齢者を支えることは十分に可能になるのです。
子供の数が少なければ、将来支える高齢者の割合が増えるのです。
だから少子高齢化は、少子化だけ治療すれば良いとも言えます。

あるアメリカの調査です。
バージニア大学の研究機関、ナショナルマリッジプロジェクトのリポートによると、
4大卒と、それ以外に分けて調査した結果で、
結婚するまでに性関係を持った相手の数と離婚率を調べたところ、
1人だけの場合、つまり純潔のまま結婚した場合は、
4大卒のグループでは離婚率がわずか3%だったそうです。
それ以外のグループでも4%だけでした。

性関係を持った相手の数が2〜3人の場合は、
前者で14%、後者のグループで28%と、グンと離婚率が上がります。

相手が4〜6人の場合は、
前者で17%、後者のグループで41%、

結婚するまでの相手の数が7人以上だと、
前者で27%が、後者で50%が離婚したそうです。

離婚する家庭は当然、子供の数も少ないでしょう。
子供に十分な教育も受けさせることもできないでしょう。
ですから、結婚するまでに純潔を守れれば、幸せな家庭を築け、
子供たちにも恵まれ、日本全体もよくなる、ということですね。

それで、この1年で、タマル産でのオギャー献金は、16,288円でしたよ。
受付に有るのをご存知でしょうか。
私も上乗せしてクリスマスに合わせて、
郵便局がら日本産婦人科医会に振り込んでおきましたからね。
この献金は、親の無い子の施設などに贈られます。
また赤ちゃんの病気の研究にも、一部助成されるのです。

ですが、結婚の意義と価値を教えることの方が、よっぽど重要だと思うのですよ。
そうでなければ、早晩、日本は滅びてしまいそうですね。
その前に、わたしたち産婦人科が滅びてしまいそうですが。