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クリスマスはメサイア

2008年12月26日 02時29分45秒 | 音楽いろいろ
キリストの一生をオラトリオにした直球ど真ん中な名曲ヘンデルの『メサイア』をクリスマスにやるというので、聞きに行ってきました。

演奏は、日本のピリオド楽器(当時の楽器を復元した楽器)演奏の泰斗バッハ・コレギウム・ジャパンでした。
極めて透明度の高い丁寧でいて熱い演奏で、素晴らしかったです。
正直前半うとうとしちゃったんだけど、ふと見ると客席で三分の一くらいの人がうとうとしていらっしゃいました。つまらない演奏というよりは、もっと積極的にあまりに美しい演奏につい、、、という感じかな。

後半は、もっと熱くなって来て、寝る人もいませんでした。
合唱もオーケストラももちろんソリストも、乗ってきて思い切った演奏でした。それぞれの奏者が自発的に音楽を作り出していこうとするパワーにあふれた演奏で、それをあおったりまとめたりする鈴木雅明さんの指揮も素晴らしい。ともに高い志を持った演奏家たちが、自発的でありながら息のあった演奏を展開していて、満足度の高い演奏でした。

バッハ・コレギウム・ジャパンは『ロ短調ミサ曲』『クリスマスオラトリオ』『マタイ受難曲』『ヨハネ受難曲』といった曲のボックスセットをもっていて、これも素晴らしいのだけどバッハのカンタータ全曲演奏のほうももっと聴いてみたいな。古楽はここ20年くらいで急速に成熟してきた、名前とは反対に新しいクラシックの形なのですが、その1つの頂点が日本にあるというのは、とても幸福なことだと思います。

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