新装開店☆玉野シンジケート!

セクシュアリティ・科学・社会・映画

浜松餃子 むつ菊

2008年04月10日 00時21分43秒 | 携帯より
浜松の百貨店の地下をうろうろしていたら浜松餃子なるものを発見した。富士宮の焼そばとともに、浜松餃子は静岡を代表するご当地B級グルメなのだそうだ。うまいものは食べてみたいほうなので、さっそくのネットで検索して、評判のよさそうで、アクセスが楽なお店に行ってみることにした。
ほんの一間ほどの間口に古びた看板がかかっているだけ。なんとも味気ない店構えであるが、せっかく来たので入ってみる。
中には小さなカウンターがあるのみで、会社帰りらしい男女がいるだけだ。ところが餃子はいくつものフライパンで次々に焼き、店主は黙々と餃子を包んでいる。
「あがってくの?」
一瞬何をいわれたのか分からなかった。「え?」と聞き返すと、「食べてく?」と、顔も上げず黙々と餃子を作りながらポツリと声を発する。「あ、はい…」不慣れな様子がバレバレである。
メニューは餃子が特大、大、中、小と味噌ドテ焼きだけ。ご飯もなにもない。あとはビールと酒。今日はドテ焼きは終わったのだそうで、ビールと餃子の大を頼む。
しばらく待っていると、焼き上がった餃子を買って、持ち帰っていく。どうやら持ち帰りの人が多いようだ。それで、食べていくのかどうかを聞かれたのだ。
店の奥にも客室はあるようだ。

隣の席の二人組の客に餃子がきた。二人は20個の餃子だけを食べている。スープもご飯もなく、ひたすら餃子だけを食べている。あとは皿によそわれた少しのもやしだけだ。はたして、あれだけの餃子を飽きずに食べられるのだろうか?見た感じは、脂っこそうだ。
やっと餃子がでてきた。うんざりするほど餃子である。
ビールを一口流し込んで、餃子を口に入れる。カリッと焼けた皮は若干脂っこい感じもあるが、油の質がよくサラサラした感じだ。 焦げていない側はまるでワンタンのようにツルリとしており、口のなかにスムーズに入って来る。餃子の焦げ目を噛み破るとなかからは、こくがありながらさっぱりした汁が出てきた。野菜が多いのだろう。なるほど、これなら食べられる。餃子のたれがまたうまい。
結局、20個くらいスルスルと食べてしまった。なるほど、いままで食べたこともないおいしい餃子だった。
それよりも、店主のオヤジがいい。顔も上げず黙々とひたすら餃子を作り続けるが、案外客を見ていてやはり顔も上げずに気を回してくれる。もはや餃子道の趣である。愛想もなにもないのだが、愚とつけたくなるほどの実直さが心地よい。これで、この地で何十年も餃子一筋に作り、愛されてきたのだろう。

最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (kumazzzo)
2008-04-10 01:55:50
体調大丈夫ですか~?
何が原因で体調が悪いのか
判らないときほど不安なことはないですよね。
病院での検査で原因がわかるといいですね。
浜松にも玉野さん出没するのですね。
昔は餃子の町なんて言われなかったけれど、
確かに昔から浜松って餃子の店とか
多かったかも。
玉野さんのおすすめ店、一度行ってみたいです。
返信する
心配させてすみません (玉野)
2008-04-12 11:06:36
理由が分からないって不安ですよね。
検査結果は出てるはずですが、聞きに行く暇がありません。月曜日に行こうと思ってます。
体調はいいような悪いような、働けないほどではないけど、最低限の仕事をするとあとはうちで寝ている感じです。

今年は浜松にお仕事で行くことになったんですよ。
浜松っていうとウナギのイメージしかなかったんだけど、餃子もあるんですね。
このお店は、あまりにも潔いというか、餃子道を追求してらして、意気込みがすごい店でした。餃子一つでも、バカにしないで本気で取り組むって大切ですよね。どんなことでも極めればあちら側にいける。「たかが」なんて言っていてはいけないんだな。なんて実感させてくれます。



返信する