京都の哲学の道で撮った三毛猫、親子かな?
三毛猫はほとんどがメスです。オスの三毛猫は極めてまれにしか生まれてきません。
それは、毛色の茶と黒の遺伝子が性を決めるX染色体上にあり、ネコは人間と同じようにメスはXX、オスはXYとなります。
Xの上に茶と黒の遺伝子がそれぞれのXにわかれてあるため、メスは茶、黒、茶と黒の3つの色が出てきます。
白は性染色体ではない、常染色体にあるため、茶と黒に白が加わってメスは三毛が生まれてきます。
X染色体が1本のオスは、茶、黒、茶と白、黒と白の四パターンしか生まれてこないのです。
ではなぜ?オスの三毛がいるのか?
それは、XXYという性染色体が多くなったオスが3万匹に1匹の割合で生まれてくるので、
ごくまれに、オスの三毛猫が生まれてくるわけです。
しかし、この三毛猫のオスは生殖能力がないため、三毛のオスのこどもはできません。
昔の船乗りが三毛のオスを珍重し、欲しがったのは、三毛猫は幸運を呼び、さらにオスの三毛猫という
そんなに珍品のネコが船にいると嵐に遭わないという迷信から来ているそうです。
天気予報をするネコという話もありますが、これは、科学的にはあまり根拠がないそうです。
空気の湿度が高くなると、顔にたくさんある感覚毛が湿って気持ち悪くなり、ネコは頻繁に顔洗いをします。
その辺から、ネコは天気予報をし、嵐を予言するということになったようです。
三毛猫のオスは極めて珍しいので、オークションにかけると、かなりの高額の値が付くそうです。