香港徒然草

働く元駐妻の香港雑記。うまいもの、ホテル・観光情報を中心にマカオ・南部中国・アジアの情報もお届けします。

香港徒然草105:ランタオ島に登場のケーブルカー「NGONG PING 360」

2006年05月04日 00時31分03秒 | 【香港】見る
この黄金節期間、ちょっと旅行にでかけており、アップが遅くなりましてすみません。
決してさぼっていたわけではなく、新たなネタ探しに中国に出かけていたという話もありますが…。
中国旅行の話はまた別の時期にご紹介しますのでお楽しみに!

マカオの話題がちょっと続いたので、ここいらで香港の観光地のお話。

現在、東涌(トンチョン)駅のすぐそばから、ランタオ島の大仏にむかって建造中のケーブルカー「ngong ping360」。
読み方は香港政府観光局の表示では「ゴンピン」となっています。
本来の正しい広東語の発音だと「ンゴンぺン」となるのでしょうが、私の教えていただいていた広東語のS先生いわく、最近では広東語ではngの音が消えつつあるので「オーンぺン」となるようです。
でもそのまま「オーンペン」と表示すると格好がつかないので、日本人に分かりやすくゴンピンという表記になったようです。
始めは、なんでこんな変な名前?と思ったのですが、このケーブルカーのある場所が「昂坪(ゴンぺン)」だからなんですね。

さて、このケーブルカー、香港観光協会が今年の観光の目玉として力を入れているスポットで、今年の6月に開業予定となっています。東涌駅から頂上までの5.7kmを約25分で結ぶもので、現在ケーブルカーの工事はすべて終了、あとは駅の建物の細かな仕上げや、試運転をしている段階です。
本来は2月開業予定が遅れていましたが、どうやらこの調子だと今度は本当に6月にオープンできそうです。

<ケーブルカー東涌駅>

このケーブルカーが完成すると何がおもしろいのか?
それはランタオ島にある 世界最大ブロンズ製の屋外座仏(台座込みで高さ34m、重さ202t)を簡単に見れるようになるから。

ケーブルカーのない現在では、私用車や観光バスは入れませんので、東涌駅から専用のバスに乗り換えて観光するしかありません。
東涌駅からはおよそバスだと40分。クネクネと曲がる山道をのぼりますので、バスに弱い方はちょっときついと思います。

それがケーブルカーができた後ではたったの25分で頂上に到着してしまうし、頂上には大仏だけでなく、お茶屋さんやちょっとした劇場やお土産ショップなどもできるし、ほーらすごいでしょ!?
香港の新しい観光地としてもうどしどし人が来ちゃうかも!?
ってことをもくろんでいるらしいのだけれど…。

いくら世界最大のブロンズ製座仏といわれても、大仏自体が日本ではそう珍しいものではないので、よほど信心深い仏教徒でないかぎり、わざわざ大仏だけを見にいく人は少ないでしょうね。
大仏があるのは知っているけれどいった事がない、という方はぜひケーブルカーが出来たら行って見てください。


ちなみにケーブルカーの定員は17名。席は10名分しかないので、最悪7名は立って乗る羽目に…。
まあ、1台に17名乗せないといけないほど混むとは思えないので、そういうことはほとんどないでしょう。
料金はケーブルカーの往復で大人1人HK$88(98)、3才ー11才の子供はHK$45(50)。
ただし、7月1日など特別な日はディズニーランドの料金のように特別日料金となり、かっこ内の料金のように少し高くなります。
これに頂上の「モンキーテールシアター」やその他のアトラクションの入場料を含んだセット料金だと大人HK$145(155)、子供HK$75(80)となります。
営業時間終了が香港にしては早く、朝10時から夜6時まで。途中ライトアップをしていないので、暗くなってしまうと楽しめないからだと思います。

ケーブルカー自体はけっこうおもしろいと思います。高所恐怖症の人にはちょっと恐いかもしれませんが。
山と山のてっぺんをケーブルカーでつないでいるのでけっこうワイルドな景色が楽しめますし、初めての香港観光として訪れる場所としてはきついけれど、香港リピーターの観光客や在住者があまり期待をせずに軽い気持ちで遊びに行く場所としてはいいと思います。本格的なハイキングをせずとも香港のダイナミックな自然を楽しめるので、また違う香港の一面が見れます。
このケーブルカー、ケーブルカーの建設の中ではかなり先進的なものだそうで、そういう意味で建築関係の方が見に行くのも意味があるかもしれませんね。
東涌駅から1つ目の山までいきなりケーブルをひっぱっていけなかったため、一旦隣の山までケーブルを渡し、そこにケーブルカーの角度を変える為のステーションを設け、ケーブルの角度を90度近く変えるという荒技をしています。
さらに香港を時々襲う「台風」にも耐えられるようにといろいろ工夫がされているようです。

順調にいけば6月開業のケーブルカー。開通後に香港旅行のご予定がある方はぜひ試してみてください。
詳しくはこちらのサイトでどうぞ!→「ゴンピン360」のオフィシャルウェブサイト
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