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街の灯 川崎の百条委員会

2017-06-04 08:33:37 | 街の灯
 今、東京都では、豊洲市場の移転問題で百条委員会が設置された。しかし、およそ30年前に、川崎市議会で一〇〇条委員会が設置されたのをご存知の市民は何人居るだろうか。
 昭和63年(1988)6月、川崎駅周辺開発事業に係る当時のK前助役のリクルートコスモスの株取得についての疑惑が新聞で報道され、全国を震撼とさせた。市議会では、前助役の疑惑を解明するため、同年9月29日に、地方自治法第一〇〇条に基づき「川崎駅周辺再開発事業等調査特別委員会」を設置し、以来、実に256日間の長期にわたる調査を行った。
 この間、同特別委員会は35回の委員会を開催し、前助役をはじめ、リクルート社などの関係者延べ12人の証人と2人の参考人から証言や意見を聴取するとともに、その他多くの関係者からも記録の提出を求めるなど、真相究明に全精力を傾注した。
 市議会にとって一〇〇条委員会の設置は初めてのことであり、委員も、事務局職員も、当初は全く手探りの状態で、参考文献を片手に、先輩都市や自治省などの助言、指導を仰ぎながら調査を進めたのだった。
 また、この事件が一連のリクルート事件の発端となったことから、全国的にも注視を浴びたことや、解明のカギとなる証人の居所不明という事態などもあって、これらが議会の調査の進行を一層複雑で困難にしたのも事実である。
 いずれにせよ、平成元年(一九八九)6月議会で調査も終了した。
 前助役が、未公開のリクルートコスモス株を取得し、公開後、数億円を得たという事実は解明しないまま、委員会は解散した。
(裕)
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