それほんと?

キラ様のデスノート

「見える化」をどう実現するか

2006年07月18日 | IT
 「見える化」をどう実現するか、いろりろな意見がWEBサイトに出回っています。皆さんも何度か読まれたことでしょう。しかし、何かしっくりこない。あるいは、実現できそうも無い。そんな感じを受けているのではないでしょうか。

 見えるとか、見えないとかの議論レベルではおそらく何も見えないのではないでしょう。別の表現を使えば、ビジネス上の問題、あるいは課題として見えないということです。

 それは何故か。簡単なことです。それは、あるべき状態を知っているか知っていないかの違いです。あるべき姿を知っていれば、そこから外れていることが見えてくる。どのくらい外れているかが見えるから、緊急の課題か、通常の対応か、様子見かを判断できます。

 見える化を主張する人は多いのですが、あるべき姿を明確に説明している人がいない。だから、皆さん、しっくりこないのです。あるべき姿を正確に理解することはビジネスの基本です。トヨタ生産管理システム、、、などを持ち出す前に、トヨタがどのようにしてあるべき状態を理解しようとしているかを知らなければ、仏作って魂入れずでしょう。

 業務システム、特にSCMなどのプロジェクトがなかなか成功しないのは、あるべき姿を達成するようにシステム設計していないからです。これに携わるコンサルタントやプロジェクトマネージャーがそのことを知らないから無理もないかもしれません。