フレドリック・ブラウン 創元推理文庫
本棚にふと見つけた、小学校時代に買った本。1973年・17版とある。30年以上前に買い、7度にわたる引越しについてきたことになる。ブラウンのSFもいいが、本書はサスペンスものの短編&ショート・ショート。一部を紹介しよう。
「うしろで声が」
サーカスの人間砲弾乗り、数十メートルのジャンプにも動じない彼が、うしろからかけられた声の恐怖とは。
「叫べ、沈黙よ」
聞く人のいない森で倒れた木は無音なのか?いる人が耳が聞こえない場合は?では聞こえるかどうかわからない場合は…。「音」をめぐる議論は、恐ろしい殺人のエピローグだった。一番好きな作品。
「四人の盲人」
「象と四人の盲人」の寓話から解き明かす死亡事件の謎。寓話の意味に忠実な語り手の解釈と、実もふたもないヒントで真実にたどり着く警部。このオチ好きだなぁ。
「むきにくい林檎」
悪魔的に狡猾な同級生にはめられ続けた男が、成人して家族を殺され、ついに決意した復讐の行方は?
語り口で勝負する作家ももちろんいいが、ブラウンはプロット(筋立て)で笑わせ、プロットで怖がらせ、プロットで魅せる。
本棚にふと見つけた、小学校時代に買った本。1973年・17版とある。30年以上前に買い、7度にわたる引越しについてきたことになる。ブラウンのSFもいいが、本書はサスペンスものの短編&ショート・ショート。一部を紹介しよう。
「うしろで声が」
サーカスの人間砲弾乗り、数十メートルのジャンプにも動じない彼が、うしろからかけられた声の恐怖とは。
「叫べ、沈黙よ」
聞く人のいない森で倒れた木は無音なのか?いる人が耳が聞こえない場合は?では聞こえるかどうかわからない場合は…。「音」をめぐる議論は、恐ろしい殺人のエピローグだった。一番好きな作品。
「四人の盲人」
「象と四人の盲人」の寓話から解き明かす死亡事件の謎。寓話の意味に忠実な語り手の解釈と、実もふたもないヒントで真実にたどり着く警部。このオチ好きだなぁ。
「むきにくい林檎」
悪魔的に狡猾な同級生にはめられ続けた男が、成人して家族を殺され、ついに決意した復讐の行方は?
語り口で勝負する作家ももちろんいいが、ブラウンはプロット(筋立て)で笑わせ、プロットで怖がらせ、プロットで魅せる。
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