ごみ焼却を考える会 IN Tama

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東京都23区の清掃工場の排ガスからアスベストが!

2012-08-31 08:10:03 | クリーンセンター多摩川

東京23区清掃一部事務組合HP上の災害廃棄物焼却測定結果によると、
次の清掃工場の排ガスからアスベストが検出されたそうです。

 ・世田谷清掃工場1炉 6月18日(0.68本/L)
 ・世田谷清掃工場2炉 6月20日(0.13本/L)
 ・光が丘清掃工場1炉 6月28日(0.26本/L)
 ・江戸川清掃工場2炉 7月17日(0.76本/L)
※単位「本/LN」は、標準状態(0℃、1気圧)における
 排ガス1リットル中のアスベスト(繊維)本数

HPの説明では、参考基準値として大気汚染防止法の特定粉じん発生施設に係る
基準値、10本/Lをあげつつ、清掃工場にこの基準値は適用されないとしています。
そして、清掃工場の排ガスは少なくとも10万倍程度に拡散されるので環境への
影響はないと断言していますが…本当でしょうか?

最近のニュースで、つぎつぎと阪神大震災被災地での石綿被害の労災が認定されたことが明らかになっていますが、阪神大震災直後に環境庁(現環境省)は石綿の飛散量を調査し、ほとんどの観測地点で、安全基準の「大気1リットルあたり石綿の繊維10本」を下回っていたとして、「おおもね問題ない」としていたようです。
それなのに、何十年後には、環境省が安全だと言った環境で作業していた方々にアスベスト繊維による中皮腫が発症している事実…怖いです。
「安全基準」は、本当に安全なのでしょうか。

清掃工場にはその「安全基準」の大気汚染防止法さえも適用されないわけですから、清掃工場周辺の住民は不安ですよね。おまけに、クリーンセンター多摩川では、23区の清掃工場と同様なアスベストの測定を実施する予定はないそうです。
この10月から災害廃棄物を受入れ、焼却する予定で、先行して災害廃棄物を焼却した23区の清掃工場の排ガスからアスベストが検出された事実があるのに、クリーンセンター多摩川ではアスベストの測定を実施しないのです。
周辺住民の安全を考えているならぜひとも測定をしていただきたいです。

◆最近の活動報告

2012-08-31 05:57:58 | クリーンセンター多摩川

しばらくUPできずにすみません。
活動していなかったわけじゃなくて、いろいろ活動していたので忙しくて…。
ここ2カ月の活動をまとめて簡単にご報告します。

【7月】

・多摩川衛生組合に提出した陳情、臨時議会で不採択(7月17日の記事の続き)

 7月13日に議会運営委員会で審議、不採択になった陳情ですが、残念ながら
 次の臨時議会(本会議)でも不採択になりました。提出した陳情は、
 �災害がれきの広域処理に関する陳情書、�放射性物質を含む家庭ごみ等の
 焼却に関する陳情書の2つです。


・がれき受入れの経緯説明を求める申入れ書を府中市市長宛に提出

 東京と市町村清掃協議会と三多摩清掃施設協議会が合同で協議し、多摩地域の7つの清掃工場で先行して災害廃棄物を受け入れることが決定したようなので、市に議事録を請求したところ、「ない」と!重要な決定事項がなされた協議会なのに議事録がなぜないのか…疑問です。その協議会でどのようなことが話し合われたのか、市民には知る権利があると思います。それで、がれき受入れ経緯の説明を求める申し入れ書を出しました。
 それに対する市側の回答は、受け入れの経緯に問題はないということだけでした。府中市の高野市長は、市民との対話、市民に対する情報公開が大事だと考えていらっしゃる方だと聞いていましたので、誠意ある対応をしてくださることを大いに期待していたわけですが、議事録に代わるような詳細説明があるわけでもなく、説明会の開催があるわけでもなく…がっかりです。市民にきちんと理解してもらいたいと考えているようには到底思えない対応に、非常に残念の一言です。
 これが、市長が考えられる「市民に理解してもらうための対話」なのでしょうか…。



【8月】

・新たな陳情を、多摩川衛生組合や構成4市の議会へ提出

 災害がれき焼却に心を悩ませている方々が、ただ今、多摩川衛生組合と
 構成4市(稲城、国立、狛江、府中)の議会に、新たに陳情を提出している
 ところです。陳情内容は陳情者によって違い、災害がれき受入れ反対を
 求める陳情や、モニタリングの強化(土壌や大気中の有害物質測定調査)を
 求める陳情などです。詳細は別記事でお知らせします。