MASQUERADE(マスカレード)

 こんな孤独なゲームをしている私たちは本当に幸せなの?

『潔く柔く きよくやわく』

2013-10-26 23:10:36 | goo映画レビュー

原題:『潔く柔く きよくやわく』
監督:新城毅彦
脚本:田中幸子/大島里美
出演:長澤まさみ/岡田将生/波瑠/中村蒼/古川雄輝/MEGUMI/池脇千鶴/高良健吾
2013年/日本

理解にしにくい「草食系」 

 主人公の瀬戸カンナに対する想いを友人に打ち明けた春田一恵の言葉は衝撃的だった。カンナに自分の想いを告げることを極度に恐れている理由を、ハルタは「暗闇の中に落ちてしまいそうになる」と言うのである。幼なじみで勝手にベランダから部屋に入ってきて、‘猫のような’キスまでする仲なのに、もしも交際を断られると人生が終わったような気持ちになるという春田の自信の無さが理解しづらいのであるが、それはジェネレーションギャップ故であろう。
 実際に、もうひとりの主人公である赤沢禄も幼い頃に遠足で田沢湖に行く途中に言い寄ってくる柿之内希実を照れから突き飛ばしたことが原因で交通事故に遭遇し、希実だけが亡くなったことにトラウマを抱えており、希実の姉の柿之内愛実の娘の睦実が初めて禄に会うなり「待っていた」と言われる有様で、さらに野原チカコには既に交際していることにされていたりと、この男性陣の‘奥手振り’は、いわゆる草食系と呼ばれている男性たちの一面が描かれているのかもしれない。


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