MASQUERADE(マスカレード)

 こんな孤独なゲームをしている私たちは本当に幸せなの?

『容疑者Xの献身』 70点

2008-12-21 02:44:59 | goo映画レビュー

容疑者Xの献身

2008年/日本

ネタバレ

不可能な完全犯罪

総合★★★☆☆ 70

ストーリー ☆☆☆☆☆0点

キャスト ☆☆☆☆☆0点

演出 ☆☆☆☆☆0点

ビジュアル ☆☆☆☆☆0点

音楽 ☆☆☆☆☆0点

 勿論主人公の湯川学が冒頭に行なった実験は、わずかな力が大きな破壊力を持つこともあるという、その後に展開される石神哲哉の花岡靖子に対する‘愛情表現’の暗示になっていることは言うまでもないのではあるが、私がどうしても納得しがたいシーンは、何故石神は湯川を雪山の登山の時にそのまま遭難させなかったのかということである。本物の天才の石神であるのならば湯川は自分が仕組んだ‘完全犯罪’の障害になることは分かるはずである。勿論湯川が死んでしまっては謎解きをする人物がいなくなり物語自体が成り立たなくなることは分かるのだが、ホームレスまで殺した石神が湯川を生かしてしまうと石神の花岡に対する愛情が力強さを失ってしまうのである。湯川を殺さなかった理由として考えられることは、石神は人を愛することを知らなかっただけでなく人に愛されることも知らなかったため花岡靖子の行動を想定できなかったということであるが、石神の幼少などの境遇が全く描かれていないので説得力に欠けるのである。


この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 『ワールド・オブ・ライズ』 ... | トップ | 『私は貝になりたい』 60点 »
最新の画像もっと見る

goo映画レビュー」カテゴリの最新記事