MASQUERADE(マスカレード)

 こんな孤独なゲームをしている私たちは本当に幸せなの?

『ミッシング ID』 40点

2012-06-03 23:10:43 | goo映画レビュー

ミッシング ID

2011年/アメリカ

ネタバレ

知らぬ間に変身させられる‘超能力者’

総合★★☆☆☆ 40

ストーリー ☆☆☆☆☆0点

キャスト ☆☆☆☆☆0点

演出 ☆☆☆☆☆0点

ビジュアル ☆☆☆☆☆0点

音楽 ☆☆☆☆☆0点

 友人のカレン・マーフィーと学校の社会学の課題に取り組んでいる内に、主人公のネイサン・ハーパーが誘拐児童を載せたウェブサイト上に13年前の自分の写真を発見するというアイデアまでは良かったのであるが、ストーリーの展開のさせ方が上手くないと思われる理由は、脚本を練り上げる段階で、CIA諜報員も含むネイサンたちの‘敵側’に負けないようにと、例えば、ごく普通の女子学生であるカレン・マーフィーが、列車内で敵に見つかり、殴られた後に、両手首を椅子に縛り付けられていたにも関わらず、ガラスのコップを落として、割れたガラスの破片で、手首を縛っていたものを切って脱出するという離れ業を演じてしまったり、ネイサンの友人で、偽造IDを作ることを得意とするギリーも普通の学生であるはずなのだが、妨害されることなく携帯電話でネイサンと連絡がつく上に、ギリーは命を狙われる様子がない。つまりストーリーの都合上、ネイサンの命を最後まで守らなければならないために、普通の学生たちがいつの間にか‘スーパー学生’になってしまっており、サスペンスとして緊張感に欠けてしまい、さらにはネイサンと実の父親のマーティンとの関係も深みが感じられず、せっかくの良いアイデアが上手く昇華されていないのである。


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