MASQUERADE(マスカレード)

 こんな孤独なゲームをしている私たちは本当に幸せなの?

『LEGO(R) ムービー』

2014-03-31 22:38:08 | goo映画レビュー

原題:『The LEGO Movie』
監督:フィル・ロード/クリストファー・ミラー
脚本:フィル・ロード/クリストファー・ミラー
撮影:バリー・ピーターソン
出演:クリス・プラット/ウィル・フェレル/エリザベス・バンクス/ウィル・アーネット
2014年/アメリカ・オーストラリア・デンマーク

「レゴブロック映画」の高評価の謎について

 本国アメリカにおいては興行的には大成功し、批評家にも高く評価されたことからかなり期待して観に行ったのであるが、何故本作の評判がいいのか良く分からなかった。
 主人公のエメット・ブリコウスキーは生真面目で、何から何までマニュアル通りの暮らしを送っていることから周囲の人々からはバカにされている。そんなエメットが、ウィトルウィウスが言う「選ばれし者」に誤解されたことから、やがてヒーローとして自覚を持つようになるまでのギャグを織り交ぜた展開は悪くはないのであるが、作品の終盤で実写に転換した時点から話がこんがらがってくる。つまりそれまでの話は父親が所有するレゴブロックを用いたエメットによる創作なのであり、エメットの父親は後から現れ、その間、エメットはやりたい放題出来る環境にいたわけで、実際にエメットの妹はやりたい放題するわけなのだから、レゴブロックのエメットがぐずぐずと逡巡する理由が見当たらないのである。だからその伏線となるような現実の親子の関係の描写が足りないように思うのであるが、「レゴブロック映画」に高望みしすぎだろうか?


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