MASQUERADE(マスカレード)

 こんな孤独なゲームをしている私たちは本当に幸せなの?

『ラストミッション』

2014-07-10 22:23:25 | goo映画レビュー

原題:『3 Days to Kill』
監督:マックG
脚本:リュック・ベッソン/アディ・ハサック
撮影:ティエリー・アルボガスト
出演:ケビン・コスナー/ヘイリー・スタインフェルド/アンバー・ハード/コニー・ニールセン
2014年/アメリカ・フランス

主人公の重篤な状態とコミカルな環境の齟齬について

 『チャーリーズ・エンジェル』(2000年)などを手掛けたマックGも多少その気があるのかもしれないが、やはり映画界最強のロリコンといえばリュック・ベッソンであることは既に『レオン』(1994年)のレビューで書いた通りである。
 そんな2人がタッグを組んだ本作は、主人公でベテランCIAエージェントのイーサン・レナーと彼の16歳の娘のゾーイ・レナーが巻き起こす物語である。娘からかかってくる着信音がIcona Popの「アイ・ラブ・イット(I Love It)」で、ところかまわず「私は気にしないの、あなたが好きだから(I don't care, I love it)」と流れるシーンは面白いと思ったが、そのコミカルさとイーサンが余命3ヶ月の癌を患っているという深刻な状況がかみ合っておらず、確かに癌に効く試験薬が報酬として提供されるのではあるが、ストーリーに深みを与えているように思えない。


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