フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

方言

2012-08-29 17:15:19 | Weblog
「セバマダノ」この言葉は津軽地方の方言で「じゃあ、またね」という意味だそうです。我々が活字を読むようにイントネーションがわからずに読んでしまうとあまりわかりませんが、地元の方のイントネーションで聞くと何となくわかるような気がするから不思議です。津軽出身のアーティストの作品名にもなっているこの言葉、何気なく簡単に使っている人がかえってうらやましく思える位です。
方言といえば、かつては方言のせいで都会での生活がしにくいという時代がありました。名古屋から東京の大学へ進学した友人などは、名古屋弁を出来るだけ隠し、下手くそな標準語らしきものを無理に使っていましたよ(笑)。最近はかえって出身地の方言が友達作りの武器になり、人気者にもなっています。昔と真逆な現象です。これもメディアが生み出したことの一つでしょう。方言を台詞として使ったドラマが全国に放送されますから、どの土地の言葉も耳に馴染んでいるせいかも知れませんね。
方言を隠すことなく話せる環境は故郷意識を高め同郷の人を見つけやすいです。まさに方言は国の宝とはこのことでも言えるのではないでしょうか。

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