フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

二月

2018-02-27 23:48:22 | Weblog
逃げる二月と言われるように、この月の過ぎるのは早いですね。明日、二月が終わりますが、二月が終わることを「二月尽」というそうです。俳句の季語にもなっていると聞きました。二月が終わるとさすがに寒さも緩み、三月を迎えるとようやく春を実感出来るようになりますから、尽という字はぴったり当てはまりますね。山に残る雪も残雪という呼び名に変わり、溶けて斑になった残雪の形でその年の作柄を占うこともあります。さらに残雪も春の日ざしによって消えていくことを「雪解け」または「雪消」という言葉に変わってゆきます。
ともあれ、今日の日ざしなどは春がやっと動き出したことを五感で感じとることが出来る日ざしです。何となく浮き立つ
ような気持ちです。ただ、外へ出て東側からの風、「こちかぜ」が冷たいと浮き立つ気持ちは一気に萎んでしまいますがね。そうそう春の最高の小道具とも言うウグイスの声さえ、冷たい風の中に混じっていれば話は別ですがね。