フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

木のぼり

2008-05-08 18:58:58 | Weblog
日本の木の王様、松の木をいつまでも保護していく事を目的に、日本の松の緑を守る会が、今日5月8日を「松の日」に制定しました。
論語にも「歳寒くしてしかる後に松柏のしぼむにおくるるを知る」とあります。この意味は、冬になって落葉樹がすっかり葉を落とすと、松や柏(ひのきの事)などの常緑樹がはっきりわかるようになる。つまり非常時や難局に直面するとその人の本当の姿がわかるということです。
世界では松の種類は100種類以上ですが、日本でおなじみなのは建築材料によくつかわれるクロマツやアカマツが有名です。その他クロマツは防風林での主役でもあります。
ところで最近、子供達が木のぼりをして遊んでいる姿を見た事がありません。我々の子供の頃は樹木が友達で、木のぼりをして空に行きたいと思ったり、もっと遠くを見てみたいと木々にしがみついたものでした。このしがみつく事によって人と木のつながりを発見します。木の匂い、暖かさ、温もり等を感じるのです。
木のぼり、私などは夢に手を届かせようという第一歩を感じたものです。木のある生活はうれしい生活です。木陰を作ってくれたり、ブランコをつけて遊ぶことさえ出来ます。
ましてやエコな社会を実現する為の大きな役割を担っているのが樹木です。
木と遊ぶ、子供にはこんな事から教える事が大切ですね。何でも木育という言葉が今ではあるようですが・・・。