マルガリータのつぶやき

フォトジェニックな「趣味の記録」:マルガリータの庭、国内海外の旅、グルメ、美術・音楽・映画、自分勝手流読書、etc

エリック・サティ 再び~ 

2011-11-24 16:04:53 | フランス 
北仏旅行中、オンフルールからドーヴィルへ向かう道すがら立ち寄ったサティの生家。
11時開館まで待てずに、内部に入らなかったことが、妙に後を引く気持ちにさせられていました。旅行中のサティー生家の写真記事

帰国後、手持ちのCD2枚を聴き比べるうちに、
   
  

15年以上前に、グノシェンヌを弾いていたことが思い出され、…決して好きな作家、好きな曲ではなかった、
 
 ジャスミン様のピアノに付き添ううちに、音大出たての丁寧で初々しい、現代音楽志向の先生で、
 自分もまた弾いてみようかという気になり、
 (私は小学校時から、あの当時は学年に一人か二人でした、ピアノを習っていて、高校までピアノ伴奏係でした。)
 
先生から最初に「これはいかがですか?」と渡されたのが、サティ「グノシェンヌ1番」
さすがにジムノペディは(単純すぎて?)渡せなかったのでしょうが、

ジムノペディ第1番
   

長いブランクの後の現代音楽知らずには、やさしいのか難しいのか、

グノシェンヌ第1番
 小節線や拍子記号がなく
 ペダル使い、右手親指使い(左手補助)も落ち着かない。
「Du bout de la pensee(思考の先端から)」「Postulez en vous-meme(自分自身を疑って)」独特な発想記号、
 グノシェンヌ~グノス~古代クレタ島の都、異国風、神秘的に流れていく気持ち悪さ、

不幸な出会いだったのかも、
小学低学年のジャスミン様がインベンションのその先、三声シンフォニア、ベートーベンの変奏曲にいかに自分を出すか、という横で、
どうも易しすぎる異国風で…
先生からの楽譜はその後、北欧シベリウスやスペインのアルヴェニスなどわかりやすい曲にシフト~

今、フランスから帰ってもう一度CDを聞き、解説など読むうちに、あの時の先生の意図したものに気が付いたのです。
  現代前衛音楽に大きい影響を与えた記譜法をぶつけ、
  単純化された楽譜中に現代音楽の走りを理解する感性があるかどうか。

今やCMでも使われて耳になじみ、“現代音楽”などとことさら言い募る時代ではなく、
時代が少し早かったのでしょう。


サティー ウイキペディア
サティー アンサイクロペディア
ジムノベティの演奏ユーチューブ
グノシェンヌの演奏ユーチューブ
サティーのシャンソン「あなたが欲しい」ユーチューブ

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ドミレッドッドシッドシッ (ジャスミン)
2011-11-27 22:01:54
youtubeを聞いて、思い出しました{/hamster_2

このサティの曲、マルガリータ様練習なさってましたね

某コンビニの二階の、グランドピアノがあるレッスン場に通っていた頃でしょうか

w先生は、マルガリータ様の感性を試されていた‥そんな深い意図があったのですね‥

鋭い考察ですね

この独特な雰囲気の曲、こんど私の防音室でどうぞ‥
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若さあふれる…、ジャスミン様へ (マルガリータ)
2011-11-28 14:14:07
子どもが幼稚園のころの母親は、人生最高の華ある時代とか、
今思うと、一緒にピアノレッスンに通った日々は、わが最高の日々だったかもしれません。

ところで、ドミレド~、ジャスミン様は最初から固定ドで絶対音感の持ち主、
私はどうしても、移動ドで考えないと心が納得できず… 
無調の現代音楽が理解できなかったはずです。
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