むぎわら日記

日記兼用ブログです。
野山や街かどで見つけたもの、読書記録、模型のことなどを載せております。

『ある集落の●』矢樹純(Kindle版)

2023年08月09日 | 読書
青森県の山の中にある1つの集落にまつわる短編が4篇収録されています。
田舎の集落の奇妙な風習などにかかわりあいになる、オカルトチックな話です。
面白いのは、どの風習も、あってもおかしくはないと思われるリアリティがあることでしょう。
サンカと呼ばれる山の民が現在でも生き残っていたらとか、憑き物とか、明治、大正のころまでは普通にあったような話が現代につながっています。
普通に書くと、かなり無理があるのですが、この作家さんは独特のバランス感覚でうまく表現されていました。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする