むぎわら日記

日記兼用ブログです。
野山や街かどで見つけたもの、読書記録、模型のことなどを載せております。

『いつの空にも星が出ていた』 佐藤多佳子(講談社)

2021年11月09日 | 読書
大洋ホエールズからDeNAベイスターズのファンたちが主人公の小説4本立て。
作者は1962年生まれ(自分より1年お姉さん)で、神宮球場で投げる遠藤一彦投手の試合を見てからファンになったということで、わたしとピッタリ世代の横浜ファンなのです。
遠藤投手の素晴らしさを語る高校教師の話から、1998年の日本一パレードにいどむ女子高生から横浜市職員になった女性の話。
TBS暗黒時代、3年連続90敗でダントツ最下位でも、応援し続ける町の電気屋さんの話。
そして、大洋ホエールズの応援団長で、それが祟って家庭を捨てて福岡で暮らしているたいさんと、少年野球で横浜ファンの少年が日本シリーズ(ソフトバンクVS横浜DeNA)で福岡ドームでいっしょに観戦する話で締めくくられます。
本当のファンじゃないと書けないような細かい試合の描写なども楽しみの一つ。
佐藤多佳子さんは、けっこう売れっ子の作家さんですが、自分の趣味で1冊本を出してしまったのは、ほんとうにえらいです。
○○を好きだということは、ほんとうに尊い物だと思いました。

コメント
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