古民家ギャラリーうした・Pカフェ便り

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石の蝶       津村節子

2018-03-31 10:31:25 | 小説の紹介
集英社文庫   1970年。



父は飲んだくれて、母は蒸発…………のこされたのは知能遅れの


妹と肺病やみの弟。一家心中しようとするところを吉原に売


られることに…………。


津村女史の離れ業的なストーリーテリングで、飽かさずにさよは


描き出されていく。


これは女の物語であり、人間の物語だ。


女というものの怖さ、遊女になってしまったというか、ひとつの


ホステスとか、そういった現代にも通じるものだと思う。


水商売を一日でもやってしまったら、一生それは体に染みついて



しまうと言う。



さよは一年八ヶ月で魂までも売り飛ばしてしまった。


涙なくして、読めない、この心の躍動が、時代を超えて伝わっ


てきた。
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