情報技術の四方山話

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Solaris/ZONEに古いSolarisを接ぎ木する

2010-03-03 22:54:57 | 仮想サーバー
匠技術研究所
Solaris/ZONEに古いSolarisを接ぎ木する


こんにちは。匠技術研究所の谷山 亮治です。
オープンソースカンファレンス2010 Tokyo/Springで日本SUNの方にZONEの話を聞く機会がありました。

古いSPARC版Solarisをお使いの方は、新しいハードウエアと新しいSolarisに移行することが難しいと思います。そこで、古いSPARC版Solarisを新しいSolaris上で稼働できるようにし、新しいプラットフォームに移行できるようにするそうです。この場合、SPARC版をIntel版に移行することはできません。同じCPUアーキテクチャ上での移行です。

これはSolarisの仮想サーバ技術である、Solaris/ZONEを使って実現するそうです。OpenSolaris/ZONEを試しているので、思わず「SPARC SolarisをIntel Solarisに移行できますか?」と尋ねてしまいました。それは駄目だそうです。

OpenSolaris/ZONEを使って感じることはZONEは接ぎ木です。ZONE上のプログラムはZONE上の基本ソフトで起動し実行されます。ZONE層は親のOpenSolarisが判るようにZONEの中の実行命令を変換して渡しているだけです。すなわちZONEで異なる基本ソフトを実行することは、接ぎ木をしているようなものです。ZONEの中の基本ソフトは新しいハードウエアドライバを必要とせず、親のOpenSolarisを通じてハードウエアを使います。その為古いSolarisをZONE上に移行することで、新しいSolarisの基盤に移行できるのです。

これは、素晴らしいことです。そのうちSPARC版SolarisとIntel版OpenSolaris上のZONEを相互に引っ越しできるようになれば、ずっとハードウエアを心配することなく、既存の実行環境を使い続けることができるのです。これは理想型です。

私も事務所内のサーバーをOpenSolarisのZONE上に移行できないか検討を始めています。実現したいことは、小規模企業でも、一度作ったソフトウエアはずっと使いたいですからね。

OpenSolaris/ZONE上のCentOS 3.9では、Linuxの一部のコマンドを使うことができません。ZONEのマニュアルにもその旨記述があり、例えばdmesg等ハードウエアに強く依存するコマンドは使うことができません。アプリケーションがハードウエアデバイスを直接操作するプログラムはZONEの上では動作しないと思った方が良さそうです。

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匠技術研究所に「オープンソース帳」を開設

2010-03-01 21:18:07 | オープンソース
匠技術研究所
匠技術研究所に「オープンソース帳」を開設


こんにちは。匠技術研究所の谷山 亮治です。
匠技術研究所の情報発信サイトhttp://www.takumigiken.net/に「オープンソース帳」を作りました。いろいろな情報を集めるときに、分散した情報を素早く見たいので、リンクをまとめようとしています。

まだ、何もありません。それでも便利なのはRed Hat Enterprise Linux(RHEL)のライフサイクルが直ぐ判ることです。
複数のPCを渡りあるくにはFirefoxでWave等ブックマークを共有する方法を使うのでしょうが、結局貼り付けておいた方が楽だと思った次第です。

今はまだ何にもありませんが、毎日更新しますので皆様のご参考になればと思います。

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最新の日本でのサーバーOS出荷割合はLinuxが7割!

2010-02-28 20:27:39 | Linux
匠技術研究所
最新の日本でのサーバーOS出荷割合はLinuxが7割!


こんにちは。匠技術研究所の谷山 亮治です。
OSC 2010 Tokyo/Springで伺った話ですが、世界をリードするサーバーメーカーのサーバーOSの出荷割合が

Linux : Windows = 7 :3

だそうです。ミスタイプではありません。Linuxが7割です。

ここでのLinuxはサーバーメーカーさん経由のサブスクリプション契約数です。「ハードだけ購入しお客様もしくはインテグレータがCentOS等を入れた」例は含まれないので、Linuxの比率がさらに高まる可能性があります。

Linuxを提案しても「まだまだオープンソースは、、、」ということは「もはや全くない」そうで、仮想化の普及によるサーバー案件でどんどん使われているとのことです。

もう一つ。
Linuxサーバーの比率が高いのは「日本だけがLinuxが突出している」とのことです。

少なくとも日本のサーバー分野では「Windowsだけの時代」は「既に終わっている」ということでしょう。

目から鱗の情報をいただきました、サーバーメーカー様ありがとうございました。

実は先日、お客様先で、このたび情報をいただいたサーバーメーカー様のハード上のWindows ServerをLinux/CentOSに入れ替えたばっかりです。Linuxの場合、Linuxのサブスクリプション契約以外の実数を把握することはできないので、知らないうちにLinuxなどオープンソースOS、ミドルウエアがどんどん増えていると思います。


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オープンソースカンファレンス2010 Tokyo/Springを楽しみました

2010-02-28 14:22:12 | オープンソース
匠技術研究所
オープンソースカンファレンス2010 Tokyo/Springを楽しみました


こんにちは。匠技術研究所の谷山 亮治です。
2010年 2月27日に東京都で開催された「オープンソースカンファレンス2010 Tokyo/Spring」に参加しました。

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このようなコミュニティーベースの催しへの参加の経験はほとんど無かったのですが、セッションもとても役立ちそうだったので思い切って参加してみました。

セッションは、その道の方が話されるので、具体的で判りやすいもので、たいへん有益でした。

またブースでも、直接いろいろなことをお話しでき、疑問点やこれからのことが明確になり、自分の将来的な方向性を確かめる良い機会になりました。

ライトニングセッションと懇親会にも参加して大笑いし、たいへん楽しんだ一方で、コミュニティー=オープンな活動が社会を支える大きな要素として確立していることを実感しました。

名刺交換の中で、このブログをご存じの方とのご挨拶もでき、励ましをいただきたいへん嬉しく思います。皆様のアクセスありがとうございます。

一つだけ特記しておきたいことがあります。

オープンソースやコミュニティーへの貢献を気にしつつ、オープンソースに触れていらっしゃる方がほとんどだと思います。

貢献できないことは「全く心配要りません」
「使うことが最大の貢献です」

すなわち興味を持つこと、使うことで貢献しているのです。バグのレポートをする必要もありません。調べること、使うことから始めれば良いのです。

私はオープンソースコミュニティにソースコードの修正などの直接の貢献をしたことはありませんが、Linuxやオープンソースの社会への影響を含めて「使う側の立場の情報提供」ができればと思っています。今回皆様からいただいた情報も追々書いていきます。

今後はいろいろなコミュニティーに参加し、また皆様と出会って情報交換ができることを楽しみにしています。

出会いをいただきました皆様、本当にありがとうございました。このような企画を成功に導かれた実行委員を始め皆様に感謝しております。


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Microsoft is Open to Open Source

2010-02-27 18:07:35 | オープンソース
匠技術研究所
Microsoft is Open to Open Source


こんにちは。匠技術研究所の谷山 亮治です。
OSC(Open Source Conference) 2010 Tokyo/Springが終了しました。久しぶりにこのような会に出ることができて、たいへん良かったと思います。このブログをご存じの方もいらっしゃいました。いつもアクセスありがとうございます。

最後のライットニングセッション(5分の持ち時間で好きなことをしゃべる)でMicrosoftの方が話をされ、MicrosoftもOpen Sourceに着目してしているし、今後も支援をしていくことを明確に話されました。

Microsoft is Open to Open Sourceはとても印象的なフレーズです。

Microsoft Windowsの上に数分でWordPressがインストールできるこのと紹介もあり、もはやMicrosoftとOpenSourceの対立の構図は終わり、Windowsの上でOpen Sourceを活用すれば、何倍も良くなる時代になったのです。

匠技術研究所では、2004年より、Windows Server上のService For UNIX(今は名称が変わっている)= Windows Server上のUNIX機能を使ってシステム構築をしています。フロントエンドはLinuxでその後段の処理をWindows Serverを複数台組み合わた高速大容量の通信系の処理で、LinuxからWindows Servrerへのデーターの受け渡しはとても簡明で頑強な仕組みを使って、異種基本ソフトを連携しています。適材適所で組み合わせて使う方が、システム開発も楽ですね。

さて、これから、OSCの懇親会です。今回は自宅が近いこともあり、初めて懇親会に参加します。楽しみです。

■触って覚える谷山ゼミ-OpenSplarisもあります
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OpenSolaris 2010.03のネットワークの新機能

2010-02-27 11:38:00 | オープンソース
匠技術研究所
OpenSolaris 2010.03のネットワークの新機能


こんにちは。匠技術研究所の谷山 亮治です。
OSC(Open Source Conference) 2010 Tokyo/Springに参加し、OpenSolarisの指針情報を聴いています。
もうすぐ正式リリースとなる、2010.03の情報です。まずはネットワーク系のみ。

1.リリース版は Build 134の予定。
- 次の版ですね。

2.ネットワーク
- Crossbowの更新
- Berkeley Packet Filter bpf(4)の実装
- L2 Bridging and Protectio

良いですね。リリースが楽しみです。削除になりませんように。



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