
Linux/LXC仮想サーバーの試験実装-抜群の高密度実装を確認
こんにちは。匠技術研究所の谷山 亮治です。
Linux/LXC(*)で仮想サーバーを構築しています。試験実装では仮想サーバーを実行するホスト上で、仮想サーバの素をつくり、それを複製して多くの同じ仕様のサーバーを作ります。
(*)lxc Linux Containersの名称が開発のホームページに掲載されている。
Linux/LXCはコンテナ型の仮想サーバーを構築することができます。Linux/KVM等の完全仮想化とは異なり、ハードウエア上のLinuxホストそのものに、接ぎ木をしてそっくりなサーバー空間を作りだしていくコンテナ型です。この形では「ハイパーバイザー」という概念もなく、ハードウエア上のLinuxを根っ子として、にょきにょきと仮想サーバーが生えています。LXCは、基本ソフトの接ぎ木ですから、同じ系統の基本ソフトLinuxの数種類のみを実行でき、WindowsやFreeBSDなど異種の基本ソフトを実行することはできません。LXCと同じ機能を提供するものにOpenVZがあります。
疑似ハードウエア層を持たないので、オーバーヘッドが少なく、仮想サーバーに必要なメモリーも少なくなるので、完全仮想化のKVMと比較して、同じハードウエア上で、より多くのサーバーを稼働させることができ、同時に沢山のLinuxを実行することに適しています。
今回の試験では、Ubuntu 12.04.1 LTS x86_64の上に同じUbuntu 12.04.1 LTS x86_64の仮想サーバーを25ノード立ち上げました。
ハードウエアは、最新のAMD 8コアCPU(AMD FX(tm)-8120 Eight-Core Processor)と8G RAM。本番に移行するときは32G RAMあるいは64G RAMを実装します。SSDも仮の32Gです。これも本番移行するときに256Mx2程度に移行します。
試験インストールでの観測では、基本ソフト上にsshdが動いている最小構成の仮想サーバーを立ち上げるごとに、RAMを約10M/仮想サーバー(ミスタイプではありません。)しか消費しないので、いかにリソースの消費が小さいかが判ります。単純計算では、1GのRAMで1,000個の仮想サーバーを動かすことができます。16GのRAMで4Gを根っ子のLunuxが使用するとすると12,000個の仮想サーバーが動く計算です。実利用で1/10程度としても1,200個、1/100でも120個動きます。まさに桁外れです。
lxc Linux Containers(英文)
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