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光テレビなどマルチキャストが無線LANを塞ぐ

2009-06-16 14:29:58 | 通信ネットワーク

光テレビなどマルチキャストが無線LANを塞ぐ


こんにちは。匠技術研究所の谷山 亮治です。
地デジへの移行方法の一つとして、NTTが光回線を通じて地デジなどテレビ放送を一般家庭に送るサービスを行っています。知人がこの試験サービスを試した見たところ、テレビ放送はマルチキャストで送られており、家庭内の無線LAN速度が実用にならないほど極端に遅くなるとのことです。

これは常時送信型通信の「マルチキャストパケット」が有線区間のみならず、無線LAN区間にも流れ込むことが原因です。無線LANルータやアクセスポイントには、マルチキャストの伝送量を制限する機能を持つものもあります。が、視聴するチャネルが増えるか、より高精細になり伝送量が増えれば必要な伝送量は増えます。

IP でのテレビ伝送を設計した方は、家庭内LANを含め帯域は無制限だと考えていたのでしょうか。無線LAN区間だけでなく、有線LANの区間も「有限な帯域」なのです。現在の家庭内LANは無線接続もたいへん多く、地デジ対策で光テレビを導入したところ無線LANの速度が遅くなり、実用的に使え無くなります。知人の例はまさにこのパターンで、地デジの導入とともに極端に無線LANの速度が低下し、光テレビはキャンセルしたそうです。

地デジとインターネットがこのような形で相互に影響を与えることは、まだ殆ど知られていないのではないと思います。実は、私も光テレビの導入を検討しました。その時点ではまさかマルチキャストで宅内まで「放送される」とは思っていませんでした。契約がある伝送なので、最終区間はユニキャストで送るものだとばかり思っていました。そうしないと、セットトップボックスとの間で通信が終端しないのですから。今の伝送方法は家の中のテレビをつなぐセットトップブックスに向けてセットトップが有ろうが無かろうが契約しているのだからとういうことで、局側から送りつけているのです。家の外に置いた大音量のスピーカーでラジオを聴いているようなもので、ラジオを聴いている人には役に立つが、聴いていない人には迷惑なだけです。

きっと、日本を支えている多くの優秀なエンジニア達が設計をしたのでしょうが、誰も実環境で試験をしていなかった。だれも指摘もしなかった。だからそのまま。これが国を支える情報通信基盤の設計です。そしてユーザはテレビ用に一回線、インターネット用に一回線を引き込むのでしょうか。そこまで利用者負担が求められて良いとは思いません。

皆の知識が及ばないことだからこそ、もっと国がリードすれば良いだけだと思うのですがIPv6やNGN同様「自由化」「利用者負担」で「放置」なのでしょう。

情報通信基盤は国の経済基盤です。国がリードせずして誰がリードするのでしょうか。


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