ctera/Linux ext3互換"next3"でスナップショット機能を追加
こんにちは。匠技術研究所の谷山 亮治です。
広く普及しているLinux ext3ファイルに互換性を維持しながらスナップショット機能を追加する、next3がCTERA社がオープンソース(GPLv2)で公開しました。
next3ファイルシステムはext3ファイルシステムの構造はそのままで、スナップショット機能を追加するものです。LVMに頼らずファイルシステムとしてスナップショット機能を実現します。最近のファイルは巨大化しているので、スナップショット機能のあるファイルシステムを使わないと、バックアップ管理に莫大な時間を要し、運用上バックアップが破綻します。今は家庭用でもスナップショットがないと不便です。
これまでのext3ファイルシステムはスナップショット機能がないので、大容量のファイルサーバーとしては適していません。これまでのスナップショット機能を付加するアプローチは、LVMを使うか、brtfsや先日紹介したNative ZFS on Linuxなど実装の新しいファイルシステムを導入し、その上に作成済みの電子ファイルを移行することでした。
next3をLinuxに追加するにはカーネルソースにパッチをあて、リコンパイルし再起動が必要ですが、ext3をそのまま使うことができるので、大容量のデーターコピーは不要です。ext3は既に広く普及し、莫大な実績があります。大きなシステム変更なしで、より安全なサーバー運用にはnext3の導入は適しています。今後試していきます。
netx3のプロジェクトページ(英文)へ
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