たかしの啄木歌碑礼賛(続)

啄木歌碑およびぶらぶら旅

啄木歌碑めぐり(40)

2018年05月21日 | 啄木歌碑

(40)大泉院の啄木歌碑 (岩手県八幡平市平舘)   昭和40年11月建立(『明星』より) 啄木21歳 


大泉院の啄木歌碑 


     わが父は     啄木

六十にして家をいで

      師僧のもとに聴問ぞする

 

明治40年3月5日、父一禎が突然家を出て、葛原対月が住職を務める野辺地の定光寺に身を寄せていました。父親を詠んだ啄木の歌の碑は、平成21年9月に高知駅前にも建立されました。高知は父一禎の終焉の地です。 

「よく怒る人にてありしわが父の 日ごろ怒らず怒れと思ふ」

 

啄木日記(明治40年3月5日)                                                            「此一日は、我家の記録の中で極めて重大な一日であった。朝早く母の呼ぶ声に目をさますと、父上が居なくなったといふ。父上が居なくなったのではなくて、貧といふ悪魔が父上を追ひ出したのであらう。・・予は生まれて初めて、父の心といふものを知った。」


啄木のお父さんの故郷・八幡平市からは ”春を告げる岩手山の「飛鯉形」(ヒゴイガタ)” が見られます。


春を告げる岩手山の 飛鯉形  (ヒゴイガタ)  


上坊牧野の一本桜