(40)大泉院の啄木歌碑 (岩手県八幡平市平舘) 昭和40年11月建立(『明星』より) 啄木21歳
大泉院の啄木歌碑
わが父は 啄木
六十にして家をいで
師僧のもとに聴問ぞする
明治40年3月5日、父一禎が突然家を出て、葛原対月が住職を務める野辺地の定光寺に身を寄せていました。父親を詠んだ啄木の歌の碑は、平成21年9月に高知駅前にも建立されました。高知は父一禎の終焉の地です。
「よく怒る人にてありしわが父の 日ごろ怒らず怒れと思ふ」
啄木日記(明治40年3月5日) 「此一日は、我家の記録の中で極めて重大な一日であった。朝早く母の呼ぶ声に目をさますと、父上が居なくなったといふ。父上が居なくなったのではなくて、貧といふ悪魔が父上を追ひ出したのであらう。・・予は生まれて初めて、父の心といふものを知った。」
啄木のお父さんの故郷・八幡平市からは ”春を告げる岩手山の「飛鯉形」(ヒゴイガタ)” が見られます。
春を告げる岩手山の 飛鯉形 (ヒゴイガタ)
上坊牧野の一本桜