一日の王

「背には嚢、手には杖。一日の王が出発する」尾崎喜八

初めてお越し下さった方へ

2025年01月01日 | 「一日の王」とは…
詩人で山のエッセイを多く書いた尾崎喜八(1892~1974)の著書に『山の絵本』(岩波文庫)というのがあります。 この本の巻末に、私の好きな「一日の王」という文章が収められていて、このタイトルを借りました。 「一日の王」という言葉は、元々はフランスの詩人ジョルジュ・シェーヌヴィエールの詩集の「一日の王の物語」からきているようです。 山に登るだけで、誰もが「一日の王」になれる…… 山が好きな人 . . . 本文を読む

朝駆け「天山」 ……咲き始めたスズコウジュやホソバノヤマハハコを楽しむ……

2024年08月31日 | 天山・彦岳
8月31日(土) 台風10号は佐賀上空に長く留まっていたが、 “台風の目”の中に入っていた所為か、 雨も風も、それほどではなかった。 台風一過。 今日は「快晴」の予報が出ていたので、 久しぶりに天山に朝駆けしようと思った。 家を出るときは星も月も出ていたので、 〈美しい御来光が拝めるかも……〉 と期待しつつ、車を天川登山口へ走らせた。 だが、天川集落を過ぎた頃からガスが出てきて、 登山口駐 . . . 本文を読む

『バリ山行』(松永K三蔵) ……六甲山系での圧巻のバリエーション山行描写……

2024年08月29日 | 読書・音楽・美術・その他芸術
『バリ山行』(松永K三蔵)は、第171回芥川賞受賞作である。 もうひとつの受賞作『サンショウウオの四十九日』(朝比奈秋)の方には興味なかったが、 『バリ山行』は「バリエーション山行」のことだと知り、こちらには興味を持った。 私自身、「バリ山行」という言葉は使ったことはないし、馴染みがなかったのだが、 同じような意味の「バリエーションハイキング」という言葉はしばしば使っており、 近く . . . 本文を読む

天山の山歩道 ……ミヤマウズラ、カワミドリ、ツルニンジンの花に逢えたよ……

2024年08月27日 | 天山・彦岳
8月26日(月) 台風10号が接近中で、 明日あたりから天気が崩れそうなので、 今日、山へ行くことにした。 今日も、天山山頂は目指さず、 “私の山歩道(散歩道)”で花散策をすることにしよう。 まずは、ツルニンジン。 8月23日(金)にツルニンジンの開花を確認したが、 あれから3日間で、随分と花を増やしていた。 ツルニンジンの花を見ると、やはり下から撮りたくなる。 美しい。 . . . 本文を読む

『おもいでの夏』『夏の闇』『夏花の歌』『木々の下の小道、夏』『さよならの夏』

2024年08月25日 | 私の好きな〇〇
新しいカテゴリー「私の好きな〇〇」の第6回は、 タイトルに「夏」のつく(私の好きな)映画、小説、詩、絵画、音楽。 まだまだ暑い日が続いているが、 暦の上では二十四節気の「処暑」(8月22日~9月7日)で、 「暑さが収まるころ、落ち着くころ」となり、秋を迎えようとしている。 そこで、夏を惜しむかのように(それほど惜しんではいないけれど……)、 タイトルに「夏」のつく(私の好きな)映画、小説 . . . 本文を読む

「ツルニンジン祭り」が始まっていた天山 ……マツカゼソウやノダケ等も開花……

2024年08月23日 | 天山・彦岳
8月23日(金) 8月20日(火)に天山を訪れたときに、 大きく膨らんだツルニンジンの蕾が多く、 開花が間近に迫っていることが感じられた。 3日後の今日、 〈もう開花しているのではないか……〉 と考えると居ても立ってもいられず、 天山へ向かったのだった。 稜線の花は、このブログに何度も載せているので、 今日は、山頂へ行かず、“私の山歩道(散歩道)”で花散策しようと思う。 真っ先に目に飛び . . . 本文を読む

天山 ……ツルリンドウ、クサアジサイ、ツリフネソウなどが咲き始めた……

2024年08月21日 | 天山・彦岳
8月20日(火) 下界はまだ夏真っ盛りだが、 天山にはもう秋の花々が咲き始めているに違いない。 そう思って、天山に行ってみることにした。 幸い、今日の天気は一日中「曇り」で、 直射日光は避けられそうだ。 いきなり天山山頂からスタートする。(笑) 誰もいない稜線へ。 今の主役は、マツムシソウ。 美しい。 キュウシュウコゴメグサもたくさん咲いている。 サイヨウシャジン、 . . . 本文を読む

一人読書会➁『太陽の季節』(石原慎太郎) ……いつかは沈む太陽だから……

2024年08月19日 | 一人読書会
新しいカテゴリー「一人読書会」の第2回は、 石原慎太郎の『太陽の季節』。 まだ老眼鏡やルーペに頼らずとも(裸眼で)小さい活字も読めることもあって、 この「一人読書会」で読む小説は、(電子書籍などではなく)紙の本にこだわっていて、 第1回の『オリンポスの果実』は、昭和に刊行された新潮文庫で読んだ。 第2回の『太陽の季節』は、雑誌「文藝春秋」に掲載されたものを読もうと思う。 石原慎太郎が亡くな . . . 本文を読む

「夏川りみ 25th Anniversary Concert Tour "たびぐくる" 」(佐賀市文化会館)

2024年08月17日 | 特別企画「逢いたい人に逢いに行く」
8月17日(土) 「逢いたい人に逢いに行く」という特別企画の第42回目は、 歌手の夏川りみ。 【夏川りみ】 1973年生まれ、沖縄県石垣市出身の女性シンガー。 1999年、夏川りみとしてシングル「夕映えにゆれて」でデビュー。 2001年、発表した3rdシングル「涙そうそう」が大ヒット、116週連続チャートイン。 2002年、紅白歌合戦に初出場し、以降5年連続出場。 2004年、「愛よ愛よ . . . 本文を読む

ナツエビネの群れ咲く森で遊ぶ ……ミヤマウズラも咲き始めていた……

2024年08月15日 | 近くの里山
8月14日(水) まだまだ35℃を超える猛暑日が続いている。 日中に低山を歩くことは、高齢者にとっては自殺行為である。 こういう日は、やはり、比較的涼しい早朝に山を歩きたい。(歩くんかい!) 日の出前に家を出て、近くの里山へ。 今日はナツエビネの群生地へ向かう。 群生地に着く頃には、日も昇ってきた。 ワクワク感が止まらない。 おっ、咲いてる~ 可愛い。 まだ蕾が多いけれど . . . 本文を読む