森人 もりと

森では人も生きものも ゆっくり流れる時間を生きています

修道院

2019-11-05 | 日記


 いつのころからか、秋の終わりの雪がくる前に修道院を訪れるのがならわしになりまし
 た。
 海岸からさほど離れていない丸山は暖かく、今が紅葉の真っ盛りです。
 ここには森とはまた違った穏やかな時間、空間が広がっています。
 実際に他人と出会うことはほとんどないのですが、なぜか大勢の人々の存在を感じるか
 ら不思議です。



 子どものころから縁があって、丸山の上には何度か登りました。
 一度クマに遭遇したことがあって、それからはルルドのマリア像より上へはいかないよ
 うにしています。



 1891年創立開院とあるから、128年前です。
 この早い時期にこの地を選び、フランス人とカナダ人が入植開墾して修道院を創立した
 のは、千軒岳の殉教が要因でしょうか。 なにもわかりません。

 「赤とんぼ」を作曲した三木露風さんや「男爵イモ」の川田龍吉さんがここで洗礼を受
 けています。



 一年ぶりに思いっきり異国の空気を吸って、さあまた森の生活に戻ります。
 すこし前に真っ白い雪虫が舞っていたから、じきに駒ケ岳の冠雪がありそうです。いや
 へたすると地上にも降るかもしれない。

 いよいよ残り少なくなった秋です。
 一日々、暦のマス目の数字を眼で追っています。


                              動(yurugi)



 

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