森人 もりと

森では人も生きものも ゆっくり流れる時間を生きています

雪紫陽花

2021-12-13 | 日記


 昨日までの一週間はよいお天気の日が続きました。
 気温はじょじょに下がってはいるものの、陽射しがあるからちょっと歩くと
 体が暖かくなります。
 なので、ついつい遠出になってしまいます。
 
 北海道といえば針葉樹林をイメージする人が多いのですが、この辺りの森は
 東北地方とほぼ同じ落葉広葉樹林です。
 たまにトドマツなどの常緑針葉樹が見られますが、ほんのわずかです。
 この道も元気なのはササの葉だけ、樹木はすべてスカスカの枝になっています。
 でもそれがまた楽しい道南の風景です。



 今朝はいよいよドカンと根雪らしきものがやってきました。
 なにもかもが一夜にして真っ白な雪の覆われて、昨日見た景色は嘘のようです。
 
 一個だけ落ちないでがんばっていた紫陽花に雪が積もって、雪玉のように
 なっていました。
 紫陽花の花弁を指で触ってみたのですが、カサカサのドライフラワーには
 なっていなくて、厚みがありしっとりした質感でした。
 まだ生きてるのでしょうか。
 その昔から、雪ツバキや雪モミジなどは「いとおかし」なのでしょうが、
 雪紫陽花には「強さ」を感じました。
 なんとも北海道的です。

 まるで回り舞台のように一瞬にしてすべて変わってしまう風景、しかしそれが
 あたりまえになっている自分たちが不思議です。
 もはや森の生きものたちと同じ、自然の一部になっているのかもしれません。

 カラマツの枝からバサッと雪が落ちて、あわててよけました。
 クマゲラが「キーッ キーッ キーッ」と大きな声で鳴きながら飛んでいき
 ました。




 
 

 

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