関東が梅雨明けしたとたん、連動しているかのように森もお天気が回復しました。
懐かしい太陽が現れ気温もぐんと上昇しています。
これを「待ってました」とばかりに、白い小さな玉だった紫陽花が涼しげなブルー
に変身して鞠のようにパンと張ってきました。
この紫陽花はもともと十数年前に下町の植木市で買ったものです。大自然の雑木林
に上手くついてくれるかと心配でしたが、力強く根づきました。
そうそう、下町の人々といえば紫陽花の色自慢、メジロの鳴き声自慢など素朴な自
慢がステータスです。
イベントはないけれど、しょっちゅうさまざまな市が立ちます。朝顔市、ほおずき
市、菊の発表会など、これらが生活のリズムになっています。
あじさゐの 藍のようやく 濃かりけり
あじさゐの いろ濃きうすき 宿世かな 久保田万太郎
下町も浅草生まれの久保田さん、やはり紫陽花の色が気になっていました。
紫陽花の色を宿世とまで言い切っています。
紫陽花や 昨日の誠 けうの嘘 正岡子規
急に変わる花色をどんな人間に重ねたのでしょう。笑えますね。
短い北国の夏ですが、楽しみはまだまだあります。
そう、キイチゴはどうなっているのか心配です。
早くいかなくちゃ、生きものたちにとられる前に。
動(yurugi)