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恵庭の寺-9,紫雲台孝子堂宝物館で知られる 「紫雲山宝林寺」

2015-03-27 13:38:37 | 恵庭散歩<歴史・碑文・神社仏閣・彫像>

恵庭散歩-「寺院」の章

恵庭市史(昭和54)には,前回までに訪れた寺院(本ブログ,恵庭の寺-1から8)の他に,「紫雲山宝林寺」が掲載されている。インターネットで検索すると,「紫雲山」ではなく「紫雲台宝林寺」と呼ばれ(宗教法人),むしろ「紫雲台孝子堂宝物館」として名前が知られているようだ。恵庭の仏教施設一覧(Wikipedia2015/3/22)にも,「宝林寺」でなく「紫雲台孝子堂宝物館」名で記載されている。

宝物館の名前は,かつてJR恵庭駅のホームで見たような記憶がある。気にはなっていたが,これまで訪れたことがなかった。思い立って,車を駆った。

 

9.紫雲山宝林寺(しうんざんほうりんじ),単立(無宗派)

所在地は恵庭市柏木。JR恵庭駅の西方向2.8km(JR恵み野駅の南西方向ほぼ同距離),恵庭市エコバスを利用すれば「セイコーマート文京店前」が最も近い停留所。茂漁川河川緑地を経て,茂漁川対岸の上流に位置する。バス停から約1km,徒歩15分程の距離にあるが,分かりにくい。訪れるには自家用車が便利だ。恵庭柏木通りの文京町3丁目信号から西側(恵庭中学校の筋向い)に入り,左手に盤尻用水記念碑を見てしばらく進むと,「紫雲山孝子堂宝物館」の案内標識がある。

山門を入ると桜並木があり,左手は茂漁川が流れる。正面には二階建ての建物(二階が本堂,一階が宝物館になっている)があり,江別産のレンガ造りが印象に残る。歴史を感じさせる建造物だ。この建物の脇を抜けて,裏の小高い山に参道が続いている(写真は2015.3.21撮影)。

この寺は,昭和33年(1958)林茂栄が円鑑不味禅師の開山命名を得て,島松村柏木611-12に紫雲台孝子堂と仮称して発足したことに始まる。昭和35年(1960)に宗教法人として登記,紫雲山宝林寺と呼んだ。資料には単立(無宗派)とあるが,宝林寺でお尋ねしたところ「曹洞宗系」だと言う。

開山にあたった林茂榮は,その頃東京日日新聞(現在の毎日新聞)に勤め横浜在住であったが,故郷に残した両親を思い孝子堂の建設をこの地に企画したという。建築に携わったのは弟の林佐一郎(恵庭在住)で,大工の棟梁や村人の協力も得て落成を見ている。建材は朱鞠内からも搬入し,煉瓦は江別産に拘ったと言う。

訪れたのは春の彼岸の頃であったが,参道には残雪があり,宝物館もまだ開館していなかった。冬季は休館し,雪解けを待って4月以降に開館するのだと言う。なお,宝物館参観には前日までの電話予約が必要とある。

境内には桜並木がある。花の咲く頃,訪れたら素晴らしいことだろう。歴史的文化遺産も是非鑑賞したいものだ。

◆紫雲山宝林寺の概要

所在地:恵庭市柏木

本尊: 阿弥陀如来

開創・開山:昭和33年,林茂栄

主管者(代表役員)林茂栄(初代),林輝栄(二代),林富子(三代)

沿革(歴史)

昭和33年(1958)8月:円鑑不味禅師の開山命名を得て,紫雲山宝林寺という。紫雲台孝子堂と仮称して発足(島松村柏木611-12)。

昭和35年(1960)7月:宗教法人として登記。私財を投じて本堂及び宝物館を建設。

なお,「孝子堂宝物館の仏像と宝物」は林茂栄が永年にわたり私財を投じて収集した品である。恵庭市史には,以下の17点の「仏像並びに宝物」が記載されている。①阿弥陀如来像(円仁慈覚大師作),②阿弥陀如来像(日蓮上人開眼快慶作),③仙台伊達陸奥守所領道中槍穂,④蜂須賀阿波守所領大鎧,⑤刀剣(貞宗,則重,則吉,同田貫,虎徹,国重,忠広,重国,信秀など)⑥鼎銅鐸,⑦天童寺青磁大皿(宗竜泉窯),⑧浮牡丹天目釉大壺(銘大黒殿),⑨絵高麗黒花大壺(銘雲上),⑩古代青磁耳付薬壺(越洲窯),⑪須恵器大壺(銘大雲),⑫漢の瓦壺(銘雲上),⑬伊満里錦平蘭紋大皿,⑭伊満里錦平大皿,⑮粟田焼大壺(仁清絵付酒井抱一),⑯呂宋茶壺(絵本蓮花王),⑰鎧具足(肥前島原城主松平主殿所用)

歴史が浅い恵庭にも文化遺産があることは嬉しい。これら仏像や宝物の管理にはご苦労が多いと推察されるが,是非,大事に維持されることを期待したい。

参照:恵庭市史(昭和54),恵庭ロケーション推進の会DVD「紫雲台宝林寺孝子堂宝物館」(平27)

注意:わが国の寺院は,檀家と呼ばれる信者を抱え,先祖を供養する一方経済的基盤を檀家や信者の財施に依っている場合が多い(檀那寺)。一般の方が境内へ立ち入るときは,許可を得るなど礼節を重んじること。

 

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