昔に出会う旅

歴史好きの人生は、昔に出会う旅。
何気ないものに意外な歴史を見つけるのも
旅の楽しみです。 妻の油絵もご覧下さい。

下関市「土井が浜遺跡」№2 「貝殻紋土器」

2007年09月03日 | 山陽地方の旅
「土井ケ浜遺跡人類学ミュージアム」に貝殻紋の土器についてのパネルが展示されていました。
■タイトルは、「北九州・響灘沿岸に見られる貝殻紋」で以下の説明文が ありました。

土井ヶ浜遺跡や下関市の綾羅木郷遺跡など、響灘※沿岸の弥生時代の遺跡からは貝殻で模様をつけた壺が数多く見つかっていて、この地方の特徴となっています。
貝殻で描いた模様を貝殻紋と呼んでいますが、この地域では主にタマキガイやベンケイガイなどの二枚貝を使っています。
これらの貝の口は、内側が鋸の歯のようになっていて咬み合っています。
弥生人は、この貝殻の歯の部分を土器の表面に押しつけたり、回転させたりしながら、羽状紋、鋸歯紋、重弧紋、木の葉紋などの模様を描いています。

※「響灘」(ひびきなだ)
日本海の西端で、島根県西部の浜田港付近から、関門海峡付近を経て、福岡県の宗像市大島付近までの海域です。


木の葉紋の土器の写真が展示されていました。
貝の紋様の土器といえば鹿児島の縄文遺跡上野原遺跡を思い出します。2007-01-13記載した
巨大噴火に消えた「貝文土器文化」も美しい土器でした。



羽状紋


羽状紋と、鋸歯紋


木の葉紋
思わず「丼のフタ」をイメージしました。
蝶の模様にも見えます。


貝殻紋のつけかたのパネルが展示されていました。
貝を上手に利用して様々な模様を描いていたことが分かります。
いつの日にかこの技術も忘れられてしまったようです。


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