昔に出会う旅

歴史好きの人生は、昔に出会う旅。
何気ないものに意外な歴史を見つけるのも
旅の楽しみです。 妻の油絵もご覧下さい。

真庭市の「岩井畝の大桜」と「大椿」

2007年04月16日 | 山陽地方の旅
 
4/14 桜見物の2番目です。
「醍醐桜」の駐車場係りの地元のおじさんに帰り道を聞いたところ「岩井畝の大桜」が近くにあるとすすめて頂き、さっそく見に行きました。

写真上段は、駐車場側から歩いて行き、初めて見えた「岩井畝の大桜」です。
ちょうど満開で、花の見ごたえは「醍醐桜」以上でした。
風格のある桜の大木の下にお堂があり、のどかな田舎のたたずまいの中に、歴史を感じさせられる風景です。

■桜の正面にある案内板の転記です。
-岩井畝の大桜-
一、目通り周囲  5.5m
一、高さ    14.0m
一、枝張 東西  20.5m
     南北  23.0m
一、推定樹齢  800年
樹種はアズマヒガンで平家の落ち武者が京都より苗を携え植えたものと伝う。本種のものでは県下二番目の大樹である。
-勝山市教育委員会-

■お堂の中にあった手書きの案内板の転記です。
-岩井畝ノ大桜-
この桜は、平治の乱(1159年12月)による平家の落ち武者が京都より三本の桜の苗木を持ち帰り、一本をここに植え、辻堂と氏神の岩正明神の境内に植えられ。他の二本はすでに枯れ、その跡地を偲ぶのみである。
800年をこえて、ひっそりと咲き続けてきたこの大桜は人々の働く姿、喜び、悲しみ、・・・子供達が元気に遊ぶ声、姿を幾度となく見つめてきたことであろう。
長い年月を積み重ねてきたものだけが持つこの「おおらかさ」は私達に今、何を語りかけているのでしょうか。
私達は、この大桜の生命力の強さを温かく静かに見守っていきたいものです。
※この大桜も長い年月の向うに傷みが激しく、勝山町に於いて平成七年に大治療と公園整備が行われ十六年に補修の手が加えられました。
-大桜保存会-

写真2段目は、後ろから見た「岩井畝の大桜」です。
木の幹に補修痕が見えますが、根元のコブにコケが生えて樹齢の長さを感じます。
「醍醐桜」と同じ品種(アズマヒガン)ですが、花の時期は日当たりなどのためか、だいぶ違っています。

写真3段目は、向かいの山の中腹から見た「岩井畝の大桜」と、その隣にツバキの大木が見えます。
赤い花をたくさん咲かせているツバキの大木は、幹の太さから樹齢百年ちかくになるのかも知れません。

写真4段目は、ツバキの木の下に赤い花がたくさん落ちているところです。
ツバキは満開を少し過ぎた頃のようで、花はまるごと「ボトッ」と落ちていました。
桜の花の散り方がいさぎよく、武士道に通じると言われていますが、ツバキの散り方はもっとスッパリとしていますね。

こちらは駐車場が無料で、花も満開だったのでとても得をした気持ちになりました。
明日は、鳥取の県境の新庄村にある満開の「がいせん桜並木」を掲載します。


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