下関市「土井ヶ浜ミュージアム」の横にある「土井ヶ浜ドーム」へ入ってみました。
ドーム一帯で約300体の人骨が発掘され、「土井ヶ浜ドーム」は人骨が多く発掘された部分を覆うように造られているようです。
「土井ヶ浜ドーム」へ入って行くと土井ヶ浜の砂が展示されていました。
砂の中に貝殻が多く、人骨のカルシュウムの減少を補っていたそうです。
「土井ヶ浜ドーム」の中のあちこちに様々な人骨のレプリカが発掘された状態で展示されています。
並んだ2体の人骨、その向こうにたくさんの頭蓋骨があります。
「土井ヶ浜ミュージアム」の展示パネルに「英雄」と名づけられた殺されたままの姿の人骨があり、目を惹かれました。
「土井ヶ浜ドーム」の中にその人骨がありました。
ささっているのは弓矢でしょうか。
なぜこのような姿で殺されたのか?なぜこの姿のまま葬られたのか?
この人骨にまつわる2,000年前の物語は、謎のままです。
「土井ヶ浜ミュージアム」にこのような人形の展示と、背景の海岸の絵に鵜を抱いた女性が描かれていました。
「土井ヶ浜ドーム」の中に「鵜を抱く女」と表示された人骨が展示されていました。
一緒に葬られたこの鵜は、この女性にとても大切に飼われていたと思われます。
「鵜飼」の漁は現代でも各地で行われていますが、この鵜も漁をしていたのでしょうか?
「父と子」と表示されています。
子供が亡くなり、父と一緒に埋葬されたのか、同時に亡くなったのか分りませんが、埋葬の時の悲しむ肉親達のすすり泣きを想像してしまいました。
「一緒に埋葬された男女」と表示されています。
縦に並んで埋葬されています。この二人の関係も興味が湧いてきます。