昔に出会う旅

歴史好きの人生は、昔に出会う旅。
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旅の楽しみです。 妻の油絵もご覧下さい。

ドイツ・スイス旅行 2 ライン川下りの町リューデスハイム

2013年07月07日 | 海外旅行
南ドイツ・スイス旅行2日目9:00頃、フランクフルトのホテルからバスで出発、ライン川沿いのリューデスハイムの町に到着したのは9:50頃でした。

このツアーの総勢は約20名、貸切りバスの後部座席はガラガラで、左右の席を自由に移動して風景の撮影が出来ました。



リューデスハイムのライン川沿いの道路に面した歩道の風景です。

左手に進むとレストランや、酒場が並ぶ「つぐみ横丁」で、添乗員のYさんが左の横丁を指さして何か説明している場面です。(最後の集合時の写真です)

写真右上は、「つぐみ横丁(Drosselgasse ドロッセルガッセ)」の入口の壁にあった看板で、地元名産のワインにちなむブドウがデザインされています。

よく見ると、歩道の足元にも同じブドウの模様が描かれており、横丁に入る目印となっているようです。



ドイツの地図にリューデスハイム付近の拡大地図を添えています。

観光ツアーのライン川クルーズの多くは、リューデスハイムからザンクトゴアハウゼンまでのようです。

私たちが利用したクルーズ船「KDライン社」の下りの時刻表を見ると、マインツから下流のケルンまで全線を運行する便があり、8:45発、20:00着と、11時間を超えるクルーズとなるようです。

リューデスハイムの町の散策は、ラインクルーズの乗船までの約30分で、乗船場に近い「つぐみ横丁」の入口が集合場所でした。



10:00頃のまだ観光客がまばらな「つぐみ横丁」の風景です。

通りの両側に多くの店がレストランや、酒場が続き、川沿いの道から山裾の道までを結ぶ約150mの狭い小路でした。

横丁の中間あたりの屋根に「Drosselhof(つぐみの庭)」の文字が書かれた鳥の形の看板があり、「つぐみ横丁」の雰囲気を感じさせてくれます。

この辺りで、添乗員Yさんがツアー全員の記念写真を各自のカメラで撮って頂き、その後の観光地でも同様で、多くの記念写真が残った旅行になりました。(大変感謝です)



リューデスハイムの町では素敵な看板が多く、写真をまとめてみました。

ブドウ畑に囲まれたワインの町だけに「ブドウ」の房や葉をデザインしたものが多く、「つぐみ横丁」の近くでは「つぐみ」をデザインしたものもあり、これらの看板が街並みを一層おしゃれな雰囲気にしているようです。

他にも個性的な看板が多くあったものの、街の景観には調和感があり、画一的な看板で調和感を出そうとする日本の商店街とは違い、のびのびとした楽しい雰囲気を感じる街でした。



「つぐみ横丁」の中間あたりの塔の上から突然、鐘の音でローレライのメロディーが演奏され、からくり時計も動き出しました。

ちょうど10:00、音楽の方向を見上げると、大小14個の鐘が吊るされた「カリヨン(組み鐘)」が取付けられた塔でした。

写真左下は、「カリヨン」の下にある「からくり時計」を拡大したもので、円盤に載せられた庶民的な姿の男女の人形が円盤の回転で、次々と登場する単純な構造のものです。

最初に登場する左の女性が美女のローレライでしょうか、続いて登場した三人の男性にはどんな物語が込められているのでしょうか。

「カリヨン」の演奏は、所々でメロディーや、リズムが外れていて、「つぐみ横丁」でワインに酔いしれた演奏者が二日酔いになっていたのかも知れません。



「つぐみ横丁」を通り抜け、山裾の道を右(東)に進んだ辺りのお土産屋さんに立ち寄ってみました。

屋根の上にクリスマスツリーや、ローソクが飾られ、玄関(写真左下)の両側には大きなクルミ割り人形も見られます。

ショーウインドウ(写真右下)を見ると、ぬいぐるみ人形や、木製の人形が並べられ、童話の世界を彷彿とするとても可愛らしいお店でした。



山裾の道を更に右(東)に進んだ辺りの風景です。

道に置かれた赤いパラソルの下に色とりどりの帽子が陳列され、その向こうにはおしゃれな木組みの家のレストランが見えます。

木組みの家には、たくさんの柱と、筋かいで飾られた壁に、ぶどうや、黒猫が描かれており(写真右下)、メルヘンの世界を感じさせられます。

そう言えば、ここは「メルヘン」発祥の地ドイツでした。



山裾の道を引き返し、ライン川沿いの道に通じる路地の風景です。(ツグミ横丁より東)

路地の向こうにライン川が流れ、向う岸には小高い森が続いているようです。

写真左下は、森の上にそびえる塔をズームで撮ったもので、対岸の町ビンゲンの教会のようで、ピンク色の壁が美しい建物でした。

こんなちょっとした路地でも絵になる風景が多く、素敵な町でした。



山裾の道を更に西に進み、つぐみ横丁を過ぎると右手に「ブレムザー館(自動演奏楽器博物館)」が見えてきました。

白い壁を赤い柱と、筋かいでデザインされた建物には三角の塔が四つそびえ、これもメルヘンを感じさせる建物です。

写真下段は、ブレムザー館の門から見た風景で、三角屋根のある二階の出窓が印象的です。



「ブレムザー館(自動演奏楽器博物館)」の東隣のレストランです。

ここも素敵な木組みの建物で、建物のあちこちにある鉢植えの花も素敵な雰囲気を演出していました。



山裾の道を少し西へ進んだ辺りから川沿いの道へ出ると、石積みの高い塔がそびえる「ボーゼン城」がありました。

門から建物まで続く長い道の両端には花が咲き乱れ、敷地内や、後方の山にはぶどう畑が広がっています。

ライン川の北岸に続く緩やかな斜面の畑で収穫されるブドウからは、特産のおいしい白ワインが出来るようで、つぐみ横丁には毎夜、多くのワイン好きで賑わうそうです。

後方に見えるゴンドラリフト(写真右上)は、左手(西)の丘の上にある「ニーダーヴァルト記念碑」へ行くためのもので、ライン川や、ぶどう畑の美しい風景が楽しめるようです。

「ニーダーヴァルト記念碑」はこの辺りからも見えましたが、クルーズ船からよく見え、次回の紹介とします。



川沿いの道に面した「ボーゼン城」の正門の西隣にあった「ブレムザー城」の風景です。

ワイン博物館として利用されており、門の脇の掲示板にはワイングラスがたくさん印刷されたポスターが見られ、特別展示がされていたのかも知れません。

ドイツ観光の1ヶ所目、リューデスハイムの街の散策は、わずか30分でしたが、思い出深いものでした。

「ニーダーヴァルト記念碑」までのゴンドラリフトに乗り、ぶどう畑や、ライン川の風景を見下ろしたかったのがちょっと心残りでした。

いよいよ世界遺産「ライン渓谷中流上部」のハイライト部分のクルーズへ出発です。