昔に出会う旅

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北海道旅行No.11 「風蓮湖」と、空高く雲雀が鳴く「春国岱」

2011年07月15日 | 北海道の旅
北海道旅行3日目 6/5(日)釧路市から国道44号を東へ走り、根室市街まで約15Kmの「道の駅スワン44根室」へ到着しました。



「道の駅スワン44根室」の展望場から眺めた「風蓮湖」です。

沖に見えるのは「オホーツク海」と、「風蓮湖」の間に出来た砂州「春国岱[しゅんくにたい]」です。

案内板には「根室十景 白鳥の風蓮湖」とあり、秋から春先までの寒い季節に多くの白鳥が飛来するようです。



上段の地図は、北海道旅行3日目に回った北海道東部のエリアです。

東に突き出た根室半島は、沖に北方領土を望み、太平洋と、オホーツク海の間にある半島でもあります。

下段は「風蓮湖」周辺の地図で、北から伸びる砂州が途切れ、その南に離れ島となった砂州が「春国岱[しゅんくにたい]」です。

日本で最も東の道の駅「スワン44根室」は、国道44号と、「風蓮湖」に面し、「春国岱]」を一望できるスポットです。



「道の駅スワン44根室」から見た「風蓮湖」の風景です。

穏やかな湖面、右手に伸びるなだらかな湖岸の風景で、運転の疲れを癒してくれます。

沖に見える砂州「春国岱」へ続く遠浅の湖は、潮の干満もあり、水辺に多くの生物を育んでいるようです。

■駐車場付近に風蓮湖の案内板がありました。
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風蓮湖
周囲96mの海水が混ざる汽水湖で、野付風蓮道立自然公園の中にあり、周囲には広大な湿原や林、砂丘など変化に富んだ自然が広がっています。
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「道の駅スワン44根室」から東へ約4Kmの「根室市春国岱原生野鳥公園ネイチャーセンター」へ到着しました。

「春国岱[しゅんくにたい]」の散策を前に情報収集です。

館内に入るとポスターに印刷された神秘的なシマフクロウに目を奪われました。(写真右下)

シマフクロウは、アイヌの木彫りで見ますが、実物を意識して見たのは初めてです。

この風貌を見るとアイヌの人々が守り神と崇める気持ちが分かるようです。

ポスターは、「ねむろバードランドフェスティバル2011」とあり、2月26・27日に開催されたイベント案内でした。

■根室市の観光パンフレットにシマフクロウの案内がありました。
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春国岱はシマフクロウの生息地です。
シマフクロウは、全長70cm、体重3~4.5Kg、翼を広げると180cmを超える世界で最大のフクロウです。
シマフクロウの名前の由来は、蝦夷ヶ島(北海道)に棲むフクロウという意味で名付けられました。
体に縦縞の模様があることから(縞フクロウ)と勘違いされることもあります。
先住民のアイヌの人々はシマフクロウのことを「コタンクルカムイ」(村の守り神)と呼び最も尊い神と敬っています。
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根室市春国岱原生野鳥公園ネイチャーセンター」の駐車場に「ネイチャーセンター周辺ガイドマップ」と書かれた案内板がありました。

この後、「春国岱橋」を渡った駐車場へ行き、案内図左下に赤い線で描かれた「アカエゾマツコース」まで散策しました。

案内図左上にある「展望塔」は×印にテープが貼られ、センターの係りの方にたずねると、現在使用禁止になっていました。

「ネイチャーセンター」の周辺には黄色の線で描かれた散策コース「小鳥の小道」があります。

■案内板にあった散策コース「小鳥の小道」の説明文です。
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小鳥の小道
1.4Km/約30分
ハルニレ・ヤチダモ・ミズナラ・オニグルミなど、広葉樹の明るい林。ミソサザイなど、多くの小鳥類が観察できます。
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「春国岱原生野鳥公園ネイチャーセンター」の窓から「春国岱[しゅんくにたい]」方向を見た風景です。

向かって右手にオホーツク海が広がり、砂州に架かる「春国岱橋」を渡ると駐車場があります。

■根室市の観光案内パンフレットに「春国岱」の説明文がありました。
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春国岱
根室湾と風蓮湖を区切る長さ8Km、幅1.3Kmの長大な砂州。
3列の砂丘からできた春国岱は、海に近い第一砂丘では国内最大級のハマナスの大群落が6月下旬から8月頃にかけて見られ、第2砂丘では砂丘上に出来るのは珍しいアカエゾマツの純林を見る事ができます。
第3砂丘には、アカエゾマツ、トドマツ、ミズナラ、ダケンバなどの巨木が生い茂り、地上は苔で覆われており、そのダイナミックな様相はまるで原始の森を思わせます。
これらの自然は、まさにラムサール条約「国際的に重要な湿地」であるといえます。
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「春国岱橋」を渡った所にある駐車場です。

案内板によるとここから散策道「ヒバリコース」が始まっているようですが、コース名の通り、高い空からヒバリのさえずりが絶え間なく聞えていました。

■案内板にあった「ヒバリコース」の説明文です。
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ヒバリコース
1.2Km/約25分
展望塔までのコース。春夏には、ハマニンニクの草原にヒバリが多数見られます。秋には水際の湿地で赤く色づいたアッケシソウが見られます。
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散策道「ヒバリコース」は、長い木道です。

はるか先に展望塔が見え、向こうに立ち止っている若い男性がいました。公園内の生物調査を行っている

声をかけると、散策道沿いを一定間隔で調査し、生息する生物のデータを作っているネイチャーセンターの方のようでした。

一見、うらやましい仕事のように思えますが、冬の長い一年間の勤務を想うと、やはり大変な仕事のようです。



「風蓮湖」南岸近くで釣を楽しむ人が見えました。

干潮の浅瀬が広がり、カモメも遊んでいます。



木道を進むと、左に橋があり、展望塔方向に直進するコースは木道がありませんでした。

案内図では展望塔から先は、「ハマナスコース」で、ハマナスの赤い花が咲き乱れる夏の季節が最高でしょうね。

■案内板にあった「ハマナスコース」の説明文です。
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ハマナスコース
1.4Km/約30分
3Kmにおよぶハマナス大群落。
夏、コースをはさんで反対側の湿地は、お花畑になります。秋には、淡水性シギ・チドリ類も見られます。
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木道脇の干潟におびただしい数の小さな巻貝が見られました。

大きな貝が見られず、成長するとどこかへ行くのでしょうか。



干潮で流れが速くなった湖で何かを採っている人がいました。

橋の近くに軽四トラックがあり、岸には一輪車が置かれており、収穫量見込みは多いようです。