空色カフェ

練馬区の桜台で「空色カフェ」をやっていました。

熊野古道2

2011年11月06日 | Weblog
見滝山荘に2泊して近くの妙法山に登ろうと思っていたのですが、妙法山の登山道も通行止めとのこと。
どうしようかと思っていたら、見滝山荘の方が「大雲取越」という道は今通れますよ、と教えてくれました。
青岸渡寺の横から登っていって、小口というところまで行くコース。ただ、戻ってこれない。
見滝山荘で2泊で予約していたけれど、1泊に変更してくれて、小口の民宿まで教えて下さいました。
しかも大きい荷物を小口の民宿まで車で運んでおいてくれると仰ってくれました。

さらに5日の朝5時から青岸渡寺でお務めがあり、だれでも参加できますと教えてくれました。


お寺でお務めって何?という私でしたが、せっかくなので参加してみました。
朝のお経をあげるお坊さん方と一緒にお経を読む、という事でした

なので、朝4時起床。

前日は疲れていたのもあって早く寝たので、何とか起きられました。
早朝から石段を上って青岸渡寺へ。息が切れる…
私たち以外にも4名の参加者がいました。

何人ものお坊さんと一緒に御本尊の前で読経開始。(お経の本は貸して下さいました。)
途中で眠くならないかな~と心配でしたが、お経についていくのに必死でそれどころではない!
振り仮名がふってあるので必死に読んでいたけど、とてもついて行けません。むにゃむにゃ言ってごまかしていた箇所多数…
30分ほどで終了し、お茶とお菓子をいただきました
青岸渡寺は西国三十三所札所の第一番のお寺だそうです。ちょうどこの日から札所巡りを始めると言う方もいました。

台風の被害の弔いと復興祈願の為に、10月1日から毎日朝のお勤めに参加していると言う方もいました。前日泊まった紀伊勝浦に住んでいるそう。
前日那智駅から歩いて2時間ぐらいかかりました。それより遠い紀伊勝浦から毎朝暗い中歩いて登ってきているのか…本当に早く復興する事を祈りました。


外へ出ると日が昇り始めるところでした。久しぶりに朝焼けを見ました。


宿で朝食をいただいて7時に大雲取越の山道へ。
このコースを宿のご主人に紹介された時、「山登りは馴れていますか?健脚ですか?」と聞かれました。
全然馴れてもいないけど、健脚の自信も無いけど、小口の宿に電話したら空いていたので行くことにしました。しかも夕方から雨予報。合羽を買っておきました。

ここから登り出します。

熊野古道は苔生した石段や石の道が特徴ですね。
朝の霧が立ち込める中をどんどん歩いていきました。



登ってみて、やはり台風の被害を目の当たりにしました。
大きな岩が雪崩れて行った跡や、いたるところで木がなぎ倒されていました。

それでも、人が通れるように修復されています。山の中の修復は大変ですよね。まだまだこれから時間がかかるのでしょう。




野生の竜胆があちこちで見られました。

山道は…はい、大変でした。
杖も使って歩いていきましたが、かなり急な上り坂、下り坂あり、石段の石は苔生していて滑ります。
その苔むした景色が美しいのですが、滑らないように細心の注意!でした。
それに誰もいませんでした。人の気配なし…。
途中、お昼を取った休憩所で初めて1人で歩いている男性に追い越されました。あんな道なのにすたすた歩いていた~

でも昔は、この道が主要道路だったらしく、大勢の人でにぎわっていたらしい。昔の人は本当にすごいですね。

元々歩くことが目的だったので、目的は達成されました。ハードだったけど。
後で地図を良く見たら、上級者コースって書いてありました。

目的地の小口のそばで、う回路になっていました。
やっぱり台風で道が無くなっているのだろう。雪崩れているところがあちこちにありました。


ダムも上の方に木がたくさん詰まっています。あんなのどうやって取り除くのでしょう…


最後の方は雨もぽつぽつしてきて、小口に出られた時はホッとしました!
とても美しい川が流れていました。
宿は百福さんに宿泊。傍の川で釣れた鮎もいただきました。
美滝山荘さんも百福さんもお食事が美味しかったです。満腹。

小口は夏は川釣りの客でにぎわうそうです。橋の上からも魚が泳いでいるのが見えました

6日は東京へ向けて出発。やっぱり足全体が筋肉痛でした。

まだ時間がかかると思いますが、熊野古道全てが早く復旧しますように…
台風の後はありましたがやっぱり素敵な場所でした。また絶対行きたいです。
今度は熊野本宮大社や高野山に行きたいです

台風のせいで観光客が減ってしまってかなり大変だそうです。
皆さん是非、熊野に行きましょう~

後から知りましたが、和歌山や紀伊勝浦辺りに行く夜行バスが池袋からも出ているようです。
和歌山は温泉地もたくさんあるようです。温泉めぐりも楽しめそうですよ~





熊野古道1

2011年11月06日 | Weblog
早くも11月になりました。3日~6日で和歌山へ旅行に行ってきました。

元々は熊野古道の小辺路(こへじ)を歩きに行こうと思っていたのですが、台風12号の影響で熊野古道の大部分が通行止めになっている様子だったので、那智の滝を見に行く事にしました。

初の和歌山!
とても楽しみにしていきましたが、和歌山まで結構時間がかかりました
車窓からの風景はのどかで緑があふれていました。

でも、今回は色々と予想外の展開でした

紀伊勝浦で一泊して、4日の朝からバスで那智駅に移動し、そこから那智の滝や熊野那智大社、青岸渡寺などがあるところまで歩くことにしました。


紀伊勝浦で頂いためはりずし。生マグロの水揚げ日本一の勝浦漁港。マグロは本当に美味しかったです!


足湯も3か所ありました。気持ちいい~

4日朝、那智駅にバスで移動すると、こんな石碑が。

日本にサッカーを紹介した中村覚之助というかたの出身地だそうです!
それで、日本サッカー協会のマークは八咫烏(やたがらす)なのですね。

駅近くの補陀洛寺にお参りしてから歩きだしました。
車道の横に、旧道も通っているのでそこを歩いていきました。旧道と言っても、民家の間を通っている細い舗装された道でした。
少しずつ上に登るにつれて、ビックリしました。

家の中の畳やふすまなどを干している家がいっぱいあるのです。古い家などは半壊している家もかなりありました。
途中途中道路や家を工事している人が大勢いて、畑や田んぼなども木やらドラム缶の様なものや洗濯機などが転がっています。

途中、旧道に入ろうとしたら地元の方に声をかけられて、「そこの橋は今流されて通れないから、車道を通りな」(関西弁で)と教えてくれました。


さらに上った別の川も土砂だらけになっていました。

ここは何とか土砂の上を通っていきました。


のどかな景色。元々はこういう景色ばっかりだっただろうに…
古道歩きが、台風の被害視察のようでした。
さすがに民家の被害は撮影を遠慮しましたが、かなりひどい有様でした。
これでも2カ月たって、だいぶ復旧してきているとのことでしたが、完全に元に戻るにはまだまだかかりそうです。

有名な大門坂。ここからは山に入っていきます。

大門坂手前の橋の欄干にいたかえるくん。

杉に囲まれた石畳の道が美しかったです。



大門坂を登ったら雄大な景色でした。

「熊野那智大社」と「那智青岸渡寺」少し離れて日本一の「那智の滝」(単独落差133メートル)があります。

最近まで、那智大社の辺りは車が通行止めだったそうです。本殿などもやっと綺麗になったとのこと。台風本当にすさまじかったのですね…

那智大社に向かう石段を上っていると、どこからかポローンポローンと、ピアノを調律しているような音が聞こえてきました。神社でピアノ?と不思議に思って上まで上がると、「秋川雅史 台風12号復興記念コンサート」という大きな看板があり、境内は椅子などが並んでいました。日にちを見るとその日の夕方からでした。ビックリ!

神社とお寺にお参りしてから那智の滝へ。

青岸渡寺から見る那智の滝。


ずっと見たかった滝を見られて嬉しい♪やっぱりすごい迫力だ~


下を見ると台風の爪あとが…

すぐ下の見滝山荘という宿に泊まりました。
勝浦で聞いたのですが、台風の影響でだいぶ観光客が減っているそうです。勝浦の温泉街の大きなホテルも、だいぶ暗かったです。

宿から那智の滝が見える~

宿の方が、神社のコンサートはだれでも入れるので周りから見れるよと教えて下さり、行く事にしました。
神社への石段を昇っていたらたまたま近くにいた方が、コンサートの当選はがきがあるけど10人分のところその方1人しか来れなかったので、席が埋まるようにとはがきを下さいました。
後ろから立って見ても遠くもない境内ですが、タダで椅子に座ってみる事が出来ました。ラッキー♪

熊野古道を歩きに来てなぜかテノール歌手の野外コンサートに参加する…。
始まりは夕暮れでしたが、次第に暗闇になっていきました。
やっぱり生歌はとっても美しく、山々の景色と相まって感動的で聞き入ってしまいました。
演奏はもちろん昼間調律していたグランドピアノ。素敵な女性のピアニストでしたがノースリーブドレスは寒そうでした。

会場すぐ横の樟がライトアップされて神々しかったです。